Excel 割り算の結果の余りを取得(MOD関数)
算術演算子で割り算を行うと小数になります。
もし割り算の余りを出したい場合は、算術演算子ではなくMOD関数を使用します。
余りでなく整数部を取得したい場合はQUOTIENT関数を使用します。
MOD関数はあまり単独では使いませんが組み合わせて使うと効果的な関数です。
仕様
=MOD(数値,除数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 割られる数値(分子)を指定。 |
除数 | 省略不可 | 割る数値(分母)を指定。 |
使用例
割り算であるためゼロ割は不可能で#DIV/0エラーが表示されます。

スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数を複数セルの範囲で指定します。
セル範囲になるのは数値か除数の片方だけでも、両方でも可能です。

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

スピルを利用することで今回の例では、
D3セルに入力するだけでよいため(D4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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