Excel 割り算の結果の余りを取得(MOD関数)

2023年6月5日

English version.

算術演算子で割り算を行うと小数になります。

もし割り算の余りを出したい場合は、算術演算子ではなくMOD関数を使用します。

余りでなく整数部を取得したい場合はQUOTIENT関数を使用します。

MOD関数はあまり単独では使いませんが組み合わせて使うと効果的な関数です。

仕様

=MOD(数値,除数)
引数省略時の値説明
数値省略不可割られる数値(分子)を指定。
除数省略不可割る数値(分母)を指定。
各引数の詳細

使用例

割り算であるためゼロ割は不可能で#DIV/0エラーが表示されます。

MOD関数の引数と結果
MOD関数の引数と結果

スピルを利用する方法とメリット

Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。

これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。

スピルの利用には引数を複数セルの範囲で指定します。

セル範囲になるのは数値か除数の片方だけでも、両方でも可能です。

スピルでMOD関数を記述する例(D1セル)
スピルでMOD関数を記述する例(D1セル)

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、

引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

D3に指定したMOD関数がD6まで自動拡大
D3に指定したMOD関数がD6まで自動拡大

スピルを利用することで今回の例では、

D3セルに入力するだけでよいため(D4以降にコピーペーストが不要)

以下のメリットがあります。

  • 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
  • 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
  • 絶対参照が不要
  • 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。

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