Excel 各種判定関数(IS系)※エラー判定以外

2024年3月13日

English version.

セルの内容がどのような状態かを判定するIS系関数の仕様と結果の例を紹介します。

なお当記事ではエラー判定関数は対象外です。

仕様

全関数、下記のような仕様です。

数式

=IS〇〇〇(判定対象)
引数省略時の値説明
判定対象省略不可判定する値を指定。
各引数の詳細

一覧

関数名TRUEとなる条件
ISBLANK空白の場合
ISFORMULA数式を含む場合
ISREFセル参照として有効な場合
ISTEXT文字列の場合
ISNONTEXT文字列以外の場合(空白を含む)
ISLOGICAL論理値の場合
ISNUMBER数値の場合
ISODD奇数の場合
ISEVEN偶数の場合

結果の例

セルの状態判定

ISBLANK関数

判定対象セルに何も入力されていない場合、TRUEを返します。

="" のように数式で空白文字を指定している場合はFALSEとなります。

ISFORMULA関数

判定対象セルが数式の場合、TRUEを返します。

ISREF関数

判定対象がセル参照として有効な場合、TRUEを返します。

セル番地やデータ範囲として有効な指定の場合、TRUEを返します。

セル番地指定のためTRUE
セル番地指定のためTRUE
ただの文字列のためFALSE
ただの文字列のためFALSE
登録されているセル範囲名の場合、TRUE
登録されているセル範囲名の場合、TRUE

セルのデータ種類(型)判定

ISTEXT関数

判定対象が文字列の場合、TRUEを返します。

空白セルはFALSEですが、空文字はTRUEとなります。

判定対象結果
文字列TRUE
数値FALSE
数式の結果結果が数値がそれ以外かで変動
日付FALSE
'1TRUE
="1"TRUE
セルに入力なしFALSE(空白セルで文字でない)
'TRUE(空文字扱い)
""TRUE(空文字扱い)

ISNONTEXT関数

ISTEXT関数の逆の結果を返します。

ISLOGICAL関数

判定対象がTRUEやFALSEのような論理値である場合TRUEを返します。

文字列の"TRUE"や"FALSE"はFALSEを返します。

ISNUMBER関数

判定対象が数値の場合、TRUEを返す関数です。

判定対象結果
数値TRUE
文字列FALSE
空白セルFALSE
'1FALSE
="1"FALSE
数式の結果結果が数値であればTRUE

数値の内容判定

ISODD関数とISEVEN関数

ISODD関数は奇数の場合に、ISEVEN関数は偶数の場合にTRUEを返します。

各判定対象に対してこのように動作します。

ISNUMBER関数と違い、数値と見なせる文字列は数値として扱います。

判定対象挙動
数値通常の奇遇判定
空白セル0(偶数)として判定
数式で空白(=""など)エラー判定
文字列として数字(先頭に'など)数値として扱える文字は数値と見なして判定
全角文字として数字数値として扱える文字は数値と見なして判定
ゼロ埋め数字数値として扱える文字は数値と見なして判定
小数小数点以下を切り捨てて判定
計算式数式の結果を判定
漢数字漢数字は文字扱いでエラー判定

実行結果例です。E列にISODD関数、

F列にISEVEN関数を置きC列を判定対象として指定しています。

ISODD関数とISEVEN関数 の実行例
ISODD関数とISEVEN関数 の実行例

Excelを効率的に習得したい方へ

当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを

買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で

(実際のページ数はデバイスで変わります)

基本的な使い方、関数の解説(140種類)、

頻出テクニックと実用例(109種類)、

XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。

体系的に学びたい方は是非ご検討ください。

アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。

なお購入後に最新版をダウンロードするには

Amazonへの問い合わせが必要です。

関連記事

エラー判定関数

ISNUMBER関数の利用例

VLOOKUP関数で結果が0になる場合の対処方法

ISBLANK関数の活用例

関数の仕様と使い方の記事一覧

ChatGPTにExcelの関数や数式について問い合わせる