Excel 移動平均を取得する方法

2021年11月6日

推移の数値を滑らかにしてトレンド(傾向)を把握するために

移動平均を使用したい場面は多いですが、Excelに移動平均の関数は存在しません。

そこで他の方法で移動平均を取得する方法を紹介します。

手順

AVERAGE関数を使用

例えば五日分の移動平均が欲しい場合、日々のデータをソートした上で

5行を対象範囲にAVERAGE関数の数式を作ります。

そしてそのままオートフィルで必要なだけコピーします。

すると平均対象は5日分のままAVERAGE関数がコピーされて結果、移動平均のリストとなります。

AVERAGE関数をコピーして移動平均を算出した例

月毎のデータであればそのまま〇か月の移動平均データになります。

単純な方法ですが、これだけで要件を果たせる場面が多いと思われます。

分析ツールを使用

分析ツールを利用して算出も可能です。

この場合、実績値と予測値が算出され、同時にグラフも作成してされます。

まず「データ」より「データ分析」を選択します。

「データ」より「データ分析」を選択

「データ分析」がない場合は、まず「ファイル」より下部の「オプション」を選択します。

「アドイン」より「設定」を選択します。

「アドイン」より「設定」を選択

「アドイン」より「分析ツール」をチェックし「OK」を押下します。

これにより「データ」に「分析ツール」が追加されます。

追加された「データ分析」を選択すると分析ツールの一覧が表示されるので

「移動平均」を選択し「OK」を押下します。

「移動平均」を選択し「OK」を押下

移動範囲の条件を入力するウインドウが表示されるので条件を設定します。

項目設定
入力範囲移動平均を出したいセル範囲を全て指定します。
列を全指定をすると処理が中々終わらないので
値があるだけの範囲を設定しましょう。
区間移動平均の期間です。
5日移動平均の場合は5とします。
(先ほどのAVERAGE関数のセル範囲と同様)
出力先移動平均の表を作成する開始位置を指定します。
グラフ作成グラフを表示したい場合はチェックします。
移動平均の条件入力

条件を入力し「OK」を押下すると移動平均値とグラフが表示されます。

分析ツールでの移動平均の算出結果

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