Excel 集計項目と検索条件を指定して空白以外の件数を取得(DCOUNTA関数)
DCOUNTA関数はデータベース関数の一種で
項目と条件を指定して空白以外の件数を取得する関数です。
数値のみの件数の場合はDCOUNT関数を使用します。
この記事ではDCOUNTA関数の仕様と使い方を紹介します。
データベースとは
データベースと聞くと難しく感じますが
Excelで言うところのデータベースは
既に多くの方が作成・活用しています。
先頭行に項目名があり、その下にデータ行のある表を作成すれば
それがExcelにおけるデータベースになります。

仕様
=DCOUNTA(データベース,フィールド,条件)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
データベース | 省略不可 | 項目名を含んだ表の範囲を指定。 先述のサンプルではB2~D14。 |
フィールド | 省略不可 | 件数を取得する項目名を指定 |
条件 | 省略不可 | 対象とする条件を指定 |
使用例
基本的な使用例(条件が1つ)
データベース(引数1)に対象の表範囲(B2:D14)。
集計項目に、ぞれぞれ「金額」と「個数」、
条件に「名称」が「さんま」であることを指定しています。
G6は「さんま」の金額の件数、G7には個数の件数が表示されます。
DCOUNTA関数は空白以外の件数をカウントします。
そのため金額は2件、個数が1件となります。

基本的な使用例(集計項目に列番号を使用)
項目には最初の列を1とする列番号を使用可能です。(VLOOKUP関数と同様)
項目名が頻繁に変わるのであれば列番号を使用し、
そうでなければ項目名を記述する使い分けを推奨します。
(項目名の方が数式が読みやすいため)

〇〇または××の条件指定例(OR、論理和)
条件を縦方向(行方向)に並べると「または」の条件指定になります。
(先頭行は項目指定になります)
下の例では「さんま」と「はまち」に該当する件数を取得します。

〇〇かつ××の条件指定例(AND、論理積)
条件を横方向(列方向)に並べると「かつ」の条件指定になります。
下の例では「さば」「さんま」「はまち」「まぐろ」の
何れかに該当し(背景色青の部分)、
金額が82円以上(背景色緑の部分)にも
該当する件数を取得します。(背景色赤が集計対象)

82円以上の条件は全行同じですが、全て指定する必要があります。
〇〇~××の条件指定例(範囲指定)
「以上、以下」や「未満、より上」など条件範囲も指定可能です。
それには同じ項目を並べて比較演算子を指定します。

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