Excel 集計項目と検索条件を指定して掛け算の結果を取得(DPRODUCT関数)

2024年3月26日

English version.

DPRODUCT関数はデータベース関数の一種で

項目と条件を指定して積を取得する関数です。

この記事ではDPRODUCT関数の仕様と使い方を紹介します。

データベースとは

データベースと聞くと難しく感じますが

Excelで言うところのデータベースは

既に多くの方が作成・活用しています。

先頭行に項目名があり、その下にデータ行のある表を作成すれば

それがExcelにおけるデータベースになります。

データベースのサンプル
データベースのサンプル

仕様

=DPRODUCT(データベース,フィールド,条件)
引数省略時の値説明
データベース省略不可項目名を含んだ表の範囲を指定。
先述のサンプルではB2~D14。。
フィールド省略不可積算する項目名を指定
条件省略不可対象とする条件を指定
引数の詳細

使用例

基本的な使用例(条件が1つ)

データベース(引数1)に対象の表範囲(B2:D14)。

集計項目に、ぞれぞれ「金額」と「個数」、

条件に「名称」が「さんま」であることを指定しています。

G6は「さんま」の金額の積、G7には積が表示されます。

条件が1つの使用例

基本的な使用例(集計項目に列番号を使用)

項目には最初の列を1とする列番号を使用可能です。(VLOOKUP関数と同様)

項目名が頻繁に変わるのであれば列番号を使用し、

そうでなければ項目名を記述する使い分けを推奨します。

(項目名の方が数式が読みやすいため)

集計項目に列番号を使用する例
背景色赤…集計対象範囲

〇〇または××の条件指定例(OR、論理和)

条件を縦方向(行方向)に並べると「または」の条件指定になります。

(先頭行は項目指定になります)

下の例では「さんま」と「はまち」に該当する行を集計します。

〇〇または××の条件指定例(OR、論理和)
背景色赤…集計対象範囲

〇〇かつ××の条件指定例(AND、論理積)

条件を横方向(列方向)に並べると「かつ」の条件指定になります。

下の例では「さば」「さんま」「はまち」「まぐろ」の

何れかに該当し(背景色青の部分)、金額が82円以上(背景色緑の部分)にも

該当する行を集計します。(背景色赤が集計対象)

82円以上の条件は全行同じですが、全て指定する必要があります。

〇〇~××の条件指定例(範囲指定)

「以上、以下」や「未満、より上」など条件範囲も指定可能です。

それには同じ項目を並べて比較演算子を指定します。

〇〇~××の条件指定例(範囲指定)

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