UiPath 1行を書き込み アクティビティ
「1行を書き込み」は 出力パネルに任意のメッセージを表示するアクティビティです。
これはツール利用者が見るメッセージではなく、
ツール開発者がツールの動きを確認するために利用する機能です。
アクティビティの使い方
「プログラミング」、「デバッグ」より「1行を書き込み」を
デザイナーパネルの中にドロップします。
そしてTextに表示したい文言を指定します。

1行を書き込みのTextではExcelのように&で文字列を結合したり
変数を指定することが可能です。
今回の例ではInt32型の変数に150を、String型の変数に"String型変数"を設定します。

String型変数であれば、そのまま表示することが出来ます。

Int32型やDateTime型の場合は.ToStringが必要です。

このツールを実行すると出力パネルに指定した文言と変数の内容が表示されます。

この出力パネルはツール利用者でなくツール開発者のための機能です。
トライ キャッチのCatchesフィールドに設置して
例外(エラー)発生時に状況を確認したり
処理がどこまで進んだかの進行状況を表示するような使い方が代表例です。
プロパティ
共通

表示名はデザイナーパネルに反映されます。

ここを編集する必要性は少ないです。
その他(テキスト)

表示するメッセージを設定します。
変数を設定したり、&で文字列を繋げることが可能です。
String型以外を表示する場合は.ToStringで変換が必要です。
その他(テキストライター)

出力パネルでなくテキストファイルに
メッセージを書き込む場合に使用します。
但しここを使用するより文字列を追加書き込みを
利用するほうが都合がよいです。
もし1行を書き込みでファイルに書き込む場合は、
StreamWriter型変数を用意し、代入アクティビティで、下記のように設定します。
new StreamWriter("書き込むファイルのパス",true)
これは変数設定の規定値で行っても構いません。

そして1行を書き込みを設置し、テキストプロパティにメッセージと
テキストライタープロパティに先ほど用意した
StreamWriter型変数を設定します。

この方法では最後にStreamWriterのクローズが必要です。
クローズしないとファイルが保存されないため
確実に実施する必要があります。
そのためトライ キャッチのFinallyフィールドに設置します。
クローズには「プログラミング」「実行」の
「メソッドを呼び出し」アクティビティを使用します。

そしてプロパティを設定します。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
その他・ターゲットオブジェクト | StreamWriter型変数 |
その他・メソッド名 | Close |

このツールを実行すると指定のパスに指定したメッセ―ジが表示されます。

前述の通り、クローズをするまでファイルに保存されないため
書き込むたびにファイルに保存してくれる
文字列を追加書き込みの方が扱いやすく好都合です。
とはいえ内部的にはクローズを毎回行っているため
書き込みの回数が非常に大きくなると
ツール全体の実行速度の問題が出てきて、
テキストライターを検討する可能性もありますが、
そこまでになるケースは少ないでしょう。
その他(プライベート)
UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。
機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。

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