Power Automate 「選択した行(Excel Online (Business))」トリガー

2024年2月28日

English version.

「ワークシートの取得(Excel Online (Business))」は

Excelテーブルの指定行に対して起動するトリガーです。

現状、Excelのトリガーはこれのみです。

内容の更新などは検知したい場合は

SharePointやOneDriveでファイル更新を検知するトリガーを利用するしかありません。

アドインを導入

Excelのメニューの「挿入」より「Officeアドインを入手」を選択します。

「ストア」より「Microsoft Power Automate for Excel」の「追加」を選択します。

(上から4番目ほどにあります)

「続行」を選択します。

アドイン導入は完了です。Onlineとデスクトップアプリケーションの両方で利用できますが、

その場合、両方に同様の設定を行う必要があります。

利用方法

PowerAutomateの画面の「作成」より「インスタント クラウド (手動)フロー」を選択します。

PowerAutomateの画面の「作成」より「インスタントフロー」を選択

任意のフロー名を指定し、「選択した行」を選択し、「作成」をクリックします。

任意のフロー名を指定し、「選択した行」を選択し、「作成」をクリック

フロー作成画面に移行し「選択した行」ステップが表示されるのでパラメーターを設定します。

「選択した行」ステップ
項目必須説明
場所接続可能なOneDriveとSharePointの一覧が表示されるので
その中からフローの起動元とするテーブルのあるファイルを選択。
ドキュメントライブラリOneDriveの場合OneDrive、SharePointの場合、ドキュメントを選択
ファイル右のディレクトリアイコンのピッカーでファイルを選択。
ファイルパスに見えますが、表示だけで中身はIDです。
指定ファイルを削除してから、同名ファイルを作成しても別として扱われてしまいます。(再指定が必要)
テーブル「ファイル」の中に存在するテーブルの一覧が表示されるので
フローの起動元とするテーブルを選択します。
こちらも名前でなくIDのため一度テーブルを削除して
同名テーブルを作成しても別として扱われます。(再指定が必要

「入力の追加」を選択するとフローの起動時にExcelより入力値を受け取ることが可能です。

「入力の追加」を選択

「入力の追加」を選択すると入力形式を選択します。

左の欄は入力値の名前です。後続ステップで動的なコンテンツとして格納されます。

右の欄はトリガー起動時に表示される入力欄の説明文です。

入力値の表示

後続のステップでは入力値とテーブルの項目が動的なコンテンツとして指定可能です。

テーブル項目には選択行の項目の値が格納されます。

後続のステップでは入力値とテーブルの項目が動的なコンテンツとして指定可能

フローの設定をしたら保存します。

フローの起動

「テーブル」オプションで指定したテーブルのセルを指定し、

メニューの「データ」より「Flow」を選択します。

最初に起動する場合はOffice365のログインを行う必要があります。

メニューの「データ」より「Flow」を選択

実行可能なフローの一覧が表示されるので実行するフローの実行ボタンをクリックします。

実行可能なフローの一覧が表示されるので実行するフローの実行ボタンをクリック

入力値を指定して「フローの実行」を選択するとフローが起動します。

Onlineでもデスクトップでも起動手順は同様です。

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