UiPath クリック アクティビティ

2020年10月12日

「クリック」は指定の箇所に対してUiPathでマウスクリックを行うアクティビティです。

この記事ではその使い方を紹介します。

アクティビティの使い方

「アクティビティ」、「利用可能」、「UI Automation」、「マウス」より

「クリック」をデザイナーパネルにドロップします。

「アクティビティ」、「利用可能」、「UI Automation」、「マウス」より「クリック」をデザイナーパネルにドロップ

「クリック」が追加されるので「画面上で指定」をクリックすると

UiPathでクリックする場所を選択する状態になるので、その場所をクリックします。

ブラウザでも指定可能ですが、IE以外はUiPathの拡張機能を入れて置く必要があります。

「クリック」が追加されるので「画面上で指定」をクリック

クリックする場所の指定が完了するとアクティビティの中に

その場所のスクリーンショットが表示されます。

クリックする場所の指定が完了するとアクティビティの中にクリックする場所のスクリーンショットが表示

この状態になれば設定完了です。

シーケンスを実行するとマウスクリックが行われる状態になります。

初期状態では実行中にマウスを動かすとクリック位置が狂うので

マウス操作を行わないように注意が必要です。

またクリック対象が非表示だとエラーとなる場合があります。(後述)

プロパティ

共通

共通プロパティ
項目名説明
表示名デザイナーパネル上の表示名を設定します。
クリック位置のスクリーンショットが表示されるので
そのままで構いませんが、省略表示を行う場合は
名前を変更しておくのが無難です。
実行前の待機時間クリックを実行する前に指定時間待ちます。
ミリ秒で指定し、初期状態(空白)では200ミリ秒です。
ただ入力プロパティに「準備完了まで待機」があるので
設定する必要性は低いです。
実行後の待機時間クリックを実行した後に指定時間待ちます。
ミリ秒で指定し、初期状態(空白)では300ミリ秒です。
ブラウザなどで読み込み時間が想定できる場合は調整しておきましょう。
エラー発生時に実行を継続アクティビティでエラーが発生した場合の挙動を設定します。
Trueにすると処理を継続します。(例外が発生しない)
Falseにすると処理を停止します。(例外発生)
空白の場合Falseの挙動になります。
発生した例外を受け取ってエラー処理を行う場合は
トライ キャッチの中にアクティビティを設置します。

入力

入力プロパティ
項目名説明
クリックの種類動作の種類を選択します。
・ClickType.CLICK_SINGLE…クリック
・ClickType.CLICK_DOUBLE…ダブルクリック
・ClickType.CLICK_DOWN…マウスダウン
・ClickType.CLICK_UP…マウスアップ
マウスボタンマウスボタンを選択します。
・MouseButton.BTN_LEFT…左ボタン
・MouseButton.BTN_RIGHT…右ボタン
・MouseButton.BTN_MIDDLE…中央ボタン
ターゲットどこをクリックするかを指定します。
画面選択で自動的に設定されるので
基本的には操作する必要がありません。
(手動設定はハードルが高いです)
ただタイムアウト(ミリ秒)は初期状態では30000 ミリ秒 (30 秒)で
それでうまく動作しない場合は大きい値に変更しましょう。
クリックのタイミングが早くてうまく動作しない場合は、
準備完了まで待機をTrueにしましょう。
(最終的には実際にテストしないと何とも言えないので
 共通プロパティの実行前の待機時間と共に調整しましょう)

オプション

オプションプロパティ
項目名説明
ウインドウメッセージを送信Trueにすると実際にマウスクリックを行わないため
シーケンス実行中にマウスを動かしても問題ない状態になります。
またクリック対象が非表示(バックグラウンド)でも動作します。

注意点
・「クリックをシミュレート」との同時設定は不可能です。
・「キー修飾子」を設定しても無効になります。
・アプリケーションによっては動作しません。(要テスト)
クリックをシミュレート「ウインドウメッセージを送信」と同様の特徴がありますが、
シーケンスの処理速度としては最速の方法です。

注意点も同様ですが、
クリックの種類:CLICK_SINGLE、
マウスボタン:BTN_LEFTの制限が加わります。
キー修飾子クリックにキー入力と同時押しします。
・KeyModifiers.KeyModifiers.None
・KeyModifiers.Alt
・KeyModifiers.Ctrl
・KeyModifiers.Shift
・KeyModifiers.Win

「ウインドウメッセージを送信」や「クリックをシミュレート」とは
同時設定が不可能です。
カーソル位置画面選択で自動的に設定されるので
基本的には操作する必要がありません。
(手動設定はハードルが高いです)
無効な場合でも動作を実行Trueにするとクリック不可能な状態でもクリックします。
(設定が必要性なケースは少ないでしょう)

その他

UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。

機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。

プライベートのキャプチャ

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