Power Automate Desktop「Web ページ内のテキスト フィールドに入力する」アクション

2023年6月21日

English version.

指定のテキストフィールドに値を入力するアクションです。

このアクションは以下のアクションで自動化のために起動したブラウザーを対象とします。

利用方法

「アクション」の「ブラウザー自動化」より、

「Web ページ内のテキスト フィールドに入力する」を

起動アクションより下にドラッグします。

パラメータの設定画面が表示されるので値を指定します。

パラメータ

Web ブラウザー インスタンス

対象のブラウザー(起動アクションで生成された変数)を指定します。

このアクションの実行時点で指定ブラウザーに

入力の対象が表示されている必要があります。

UI 要素

対象を指定します。

入力欄をクリックすると次のようにポップアップされます。

すでにUI要素を登録している場合は対象を選択し、

未登録の場合は「新しいUI要素の追加」ボタンをクリックします。

次のウインドウが表示されるので対象にマウスを合わせます。

マウスを合わせると赤枠で囲まれます。

その状態でCtrlを押しながらクリックします。

(左矢印は不要です)※2021年7月のアップデートで文言が修正されました

次の図のように選択したオブジェクトが表示されるため完了をクリックします。

入力欄に、次の図のように表示されれば完了です(テキストは選択したUI要素によって異なります)。

テキスト

入力する値を指定します。

フィールドが空白ではない場合

指定した「UI要素」に既に値が入力されている場合の動作を選択します。

  • テキストを置換する…既にある値を削除してから入力します。
  • テキストに追加する…既にある値の右に追記します。

物理的にキー入力を行ってテキストを入力する

(2022年4月のアップデートで追加された項目です)

ONではキーボード入力を再現します。

基本的にONにする必要がありませんが、

テキスト入力が成功しない場合にONを試してみる方針でよいでしょう。

入力をエミュレートする

入力の方法を選択します。

  • OFF…テキストの全文字を1度に入力します。
  • ON…1文字ずつ入力します。

ONの場合、速度は落ちますが安定して利用可能です。

OFFの場合、速度に優れますがサイトによっては機能しない場合があります。

ONで試してみて速度が気になるようなら、OFFを試してみる方針でよいでしょう。

テキスト ボックスへの入力後にフォーカスを移動する

オートコンプリートリストを有効にしたい場合はOFFにします。

実用上は、どちらも支障が出ないケースが多いため

とりあえず初期状態のOFFでよいでしょう。

ページが読み込まれるまで待機します

OFFにするとページの読み込みが完全に終わる前にアクションを実行するためON推奨です。

一部のオブジェクトの読み込みが遅いような場合は上手く動かない場合があるため、

そういうケースでのみOFFに変更します。

Web ページの読み込み中にタイムアウト

(2022年05月アップデートで追加された項目です)

「ページが読み込まれるまで待機します」がONの場合に表示されます。

待機の最大秒数を設定します。この秒数を超えるとエラーになります。

ポップアップ ダイアログが表示された場合

ダイアログが表示される場合の扱いを指定します。

  • それを閉じる
  • ボタンを押す
  • 何もしない

「ボタンを押す」の場合、ボタンの名前も追加指定します。

エラー発生時

必須ではありませんが、必要があればエラー処理を行います。

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