【新人SE&学生さん向けコラム】IT業界の就職先企業について

2021年11月3日

就職先企業の大まかな特性とステップアップについて解説します。

何となくIT業界を目指しつつも、どんな企業が良いかは分からない方や

よくわからずIT企業に入ってしまったけどIT業界内での転職を考えている人向けです。

解説

分けると幾らでも細分化できるのですが、ざっくり4つに分けます。

上のものほど入社がしやすく要求スキルが低く、

下のものほど入社しにくく要求スキルが高くなります。

区分概要
日本的IT(受託開発・SIer)中小以上を狙えば最初のキャリアには良い。
3年程度で脱出を予定すること。
ただし10人程度の零細(IT土方)は避ける。
出来れば東京か大阪のような大都市。
IT企業以外のシステム部門日本的IT(受託開発・SIer) 企業からの
順当なクラスチェンジ(ランクアップ)。

日本的IT(受託開発・SIer)に残り続けるよりマシ。
ベンチャー(自社サービス持ち) 日本的IT脱出後におすすめ。
10人程度でもベンチャーなら利点あり。
ギャンブルだが経験は濃厚で無駄にならない。
外国(アメリカ・インド・イスラエルなど) 英会話が出来るなら。
海外移住か外国人が多数の外資を狙う。
さようなら日本。

日本的IT(受託開発・SIer)

日本的ITゼネコン構造を構成する企業群です。(日本のIT企業のほとんどがこれ)

上の方が元請けゼネコンで何階層かのIT土方がいます。

開発とか言っておきながら人材派遣が実態のケースも多いです。

(客先で開発することは珍しくないので、それが必ず悪いわけではないです)

これらは概ねSIとかコンサルとか色々名乗ってますが、

総じて技術軽視(顧客コントロール重視)で昭和的な風潮があり

技術力を身に着けることには、さほど期待できませんが、

それ以外のヒューマンスキル的なものは結構、身に付きます。

また新卒でも入りやすく、従業員100人以上の中規模以上の会社は

新人教育が充実していることが多いため最初のキャリアとしては良好です。

逆に10人程度の零細はいわゆるIT土方なブラックが多いため、

規模の小さいところは避けることをお勧めします。

地方は下層の下請けが多いため東京や大阪の都市圏の方がよいです。

しかし3年以上したら転職(脱SI)を考えた方がよいでしょう。(所属プロジェクトにも寄りますが)

正直、日本的ITゼネコンは斜陽で将来性がありませんし

10年以上長く在籍すると脱SIをしにくくなります。

大規模であれば長く生きられるかもしれませんが、安泰かは微妙です。

酷いことに歴史の長いIT企業は老齢化が顕著に進み(ITは特に若手に絶望されやすい)

何も出来ないお年寄りたちの給料(実質企業年金)のために働くことになります。

↓零細、IT土方のイメージ(ここまで酷いのはレア)

↓実質人材派遣のイメージ (ここまで酷いのはレア)

IT企業以外のシステム部門

日本的IT(受託開発・SIer) 企業からの

順当なクラスチェンジ(ランクアップ)がIT企業以外のシステム部門です。

新卒で入るのは難しいですが、 日本的IT(受託開発・SIer) 企業から転職、

または担当先の顧客に引き抜かれるようなケースも時々あります。

(狭き門ですが成功例として中規模ITからメガバンクに引き抜かれるケースも)

転職先の業界にも寄りますが、

多くの場合は衰退確定の日本的IT(受託開発・SIer)企業より未来があります。

ベンチャーなどに比べて将来性が高いわけではないですが、

逆に失敗の少ない安定度の高い選択肢です。

ベンチャー(自社サービス持ち)

日本では少なめですが挑戦する気概があれば、

自社サービスを持ったベンチャーがおすすめです。

新卒では入りづらいため脱SI後の転職先として目指してもよいです。

何かしらベンチャーキャピタルなどから融資を受けていたり、

明確に強みにある独自サービス(特にWeb)を持っていることが条件です。

そうでないと中身が実質的に日本的IT(受託開発・SIer)な恐れがあるため、

よく確認してから入社しましょう。

ベンチャーだけあって伸びるかはギャンブルな部分がありますが、

得られる経験は日本的IT(受託開発・SIer)よりも良質であり

微妙な結果に終わっても経験は無駄になりません。

規模が小さいうちは経営層と関わる確率が高いため、

その影響を受け自分でも起業するマインドやネタを得られる可能性があります。

運よくストックオプションを貰えて上場まで行けば資産構築の夢もあります。

こういうところに入るためには真面目に仕事に取組むことと(使い潰されない程度に)、

私生活でもプログラミングや何らかの副業を行うといった(成功・失敗は問いません)

技術好き、ビジネスマインド、ハングリー精神のようなものの何れかを育む必要があります。

(会社によっては総合的に)

外国(アメリカ・インド・イスラエルなど)

ベンチャー以上の挑戦になり新卒では更に難しいですが、

英会話に自信があれば日本のITを見限って海外移住する方が効率的です。

ただベトナム、中国などは日本からの受託(オフショア)が多いため

アメリカ・インド・イスラエルなどが選択肢です。(難易度高いですが)

私自身は外国企業の細かい知識はないので、

本気で目指す方は外国に行った先輩などを探して話を聞けるのが一番良いと思います。(いるなら)

単純に日本に進出している外資企業でもダメではないのですが、

体質が日本企業と化しているケースが多いため(つまり斜陽)注意が必要です。

役員を含めて外国人が多数派の企業であれば、その問題はないでしょう。

転職・キャリアチェンジをお考えの方に

皆様。昭和(とその延長の平成)でなく、令和を生きましょう。

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