情報分析とは何か

2022年7月31日

会社で新人教育として情報分析というお題で講師をやることがあり、

その内容のメモ書きです。色んな本や大学の講義、実務からのナレッジです。

情報分析とは何か

分析という言葉は様々な場所で使われますが、

最終的な必要なことは「ビジネス上の次のアクションを決めるために状況を把握」することです。

そのあたりをハッキリと意識しておかないと横道に逸れてしまいます。

  • 不必要にチャートや綺麗な資料を作りたくなる
  • 目的を超えて難しい統計学や数学を使いたくなる
  • 情報に埋もれて行動が取れなくなる

知識がある人ほど、それて結論に繋がらなくなる傾向が出てくるので注意が必要です。

明確に状況を把握

やみくもにリーダーから「売上が落ちているから上げるために頑張ろう」と

昭和スタイルの指示がくるとメンバーとしては、どうすればいいのかがわからなくなります。

かといって複雑な数式やチャート、体裁だけが綺麗な資料があっても無意味です。

売上が落ちている理由をより明確にし、「顧客の継続率が落ちている」のような

具体的な状況把握・原因の特定を行い、

次に取るべきアクションを導き出すために必要な整理を行うことが分析にあたります。

そして情報分析は「将来の意思決定」や「仮説の立案・検証」に活かすために行います。

情報の意味を読み取る

状況の把握には情報を集めることが必要です。

情報は集めるだけでなく、更にそこから何を読み取るかが重要です。

ビジネスの分析には様々な手法・フレームワークがありますが、

無理に活用する必要はありません。

それらは情報をどのように読み取るかの観点では本質的には同じことです。

個々の手法に振り回されるよりも「明確に状況を把握」して、

次のアクションを導き出すことに主眼を置きましょう。

情報分析の流れ

基本的には次のようなステップで進めます。

  • 目的の明確化
  • 情報収集
  • 情報の整理・加工
  • 状況の把握
  • 結果の資料化

目的の明確化

現在抱えている問題や課題から、何のための分析か、何を解決したいかを明確にします。

可能であれば、目的は売上や利益率、商品のリードタイムのような

定量的な計測が可能なものまで落とし込みます。

精度が微妙になりますが、アンケート形式でも構いません。

そこまで落とし込めなければ、曖昧な目的設定でも構いませんが、

結果も曖昧になることや、その結果から更なる情報分析が必要になる可能性があります。

この目的の明確は基本的にリーダーの職務です。

目的は常に意識する

この目的は常に意識する必要があります。

実際の作業に入ると多くの情報や思考に埋もれて目的を見失うことがあるためです。

リーダーとしてメンバーにタスクを振った場合は週一程度で進捗を確認し、

目的から逸れていないかを確認しましょう。

週一以上ではメンバーの心理的負担になりやすい点や、

もし目的から逸れていることを察した場合は、

強く窘めることは控え、やんわり指摘しましょう。

(明確かつ意図的に指摘を無視する場合は別ですが)

必死にタスクに取り組む真面目な人や、

勉強熱心であったり、優秀で高度な手法を取れる人ほど、

目的から逸れる状態に陥ってしまうことが多いためで、

長所とモチベーションを潰してしまうのは不利益にしかなりません。

情報収集

情報分析に必要な情報を集めていきます。

最初は情報の信頼性は考慮せずに集めます。

(精査は後のステップで行う)

情報を集める際は、情報の出所や属性を明記しておきましょう。

  • 出典(URL、報道機関の記事など)
  • アンケートやインタビューの対象者名、または性別/年齢層などの分析に必要な属性

もし社会経験が少ないメンバーにタスクを振った場合、

リーダーは集めた情報を確認しましょう。

  • 目的に合致しているか
  • 情報が十分な量であるか
  • 信頼性の低い情報ばかり集めていないか

情報の整理・加工

情報を集約、分類化、関係の明確化、精査をし、

分かりやすい状態にすることと信頼性の向上を行います。

集めた情報を比較して明らかに古い情報や出典の信頼性が低い情報はここで除外します。

もし社会経験が少ないメンバーにタスクを振った場合、

リーダーは一旦、状況を確認しましょう。

  • 信頼性が高い情報を切り捨てていないか
  • 不必要または過度に数式や手法を用いていないか

不必要または過度に数式や手法を用いている場合、

最終的なアウトプットが無意味に難解になってしまう危険があります。

状況の把握

加工した情報から意味を読み取り、状況を明確にしていきます。

可能であれば次のアクションまでも考えて構いませんし、

ひとまずは状況の把握に留めても構いません。

もし次のアクションまで考える場合は、効果の計測方法も考慮しておくと理想的です。

なおメンバーにタスクを振る場合は、どこまで求めるかを明確にしておきましょう。

もし社会経験が少ないメンバーの場合、情報と結論がリンクしないこともありがちですが

ここでチェックするよりも結果の資料を待った方が効率的です。

結果の資料化

最後に結果を資料化します。

状況の把握だけであれば報告書、

次のアクションまで含める場合は提案書や企画書のような形になります。

リーダーであればここで内容をチェックします。

  • 結論が正確に伝わる内容であるか
  • 状況の把握や次のアクションが的外れでないか
  • 不必要にグラフを用いて理解にくくしていないか

役員などの上級職や社外に広く公開するものであれば、

公開前にリーダーがチェックしましょう。

もし誰にも公開しない場合は綺麗に資料として残さなくても構いませんが、

メモ書き程度でも残しておく方が無難です。

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