情報収集/分析のコツと注意点

2022年8月1日

会社で新人教育として情報分析というお題で講師をやることがあり、

その内容のメモ書きです。色んな本や大学の講義、実務からのナレッジです。

情報収集

やみくもに情報を収集しても的外れな情報だらけになり、

満足な分析が行えない結果となる場合があります。

次のことを意識すると効率的な情報収集になります。

  • 既に入手済みの情報も活用
  • 必要な情報を明確化(HowよりWhyとWhat)
  • 時間には限りがあるため優先度を決定

既に入手済みの情報も活用

情報分析の際に常に新しく情報を入手する必要はありません。

始めた時点で多くの情報が手元・社内にあるケースも多いため

そういった情報も積極的に活用しましょう。

まずは分析の目的に合わせて既にある情報で

活用できるものがないか探すと効率が良いでしょう。

新しい情報を探すのは足りないものが明確になってからです。

ただし既にある情報が古すぎても問題があるため、

その情報がどの時点のものかを確認し、必要の応じて更新するかも検討します。

必要な情報を明確化(HowよりWhyとWhat)

新しく情報を入手の際に手段(How)に注目しすぎて

WhatとWhyがぼやけてしまうケースがあります。

手段(How)も重要ですが、何(情報分析の目的)のために(Why)何が必要か(What)が先です。

「POSデータ」、「関係者ヒアリング」、「アンケート」だけでは手段(How)です。

「都道府県別の購買状況を調べるためにPOSデータ」、

「商品の使用感をヒアリング」、「従業員満足度をアンケートで調査」といった具合に

Whatまで明確にしてから情報収集することが重要です。

特にメンバーに情報収集の仕事を任せる場合、それが重要になります。

時間には限りがあるため優先度を決定

必要な情報が明確になると自ずと必要性、重要度も決まってきます。

多くの場合、仕事には期限があるため、どの情報を優先して集めるかを決めておきます。

これもメンバーに任せる場合、特に重要です。

情報分析

情報分析というと誰でも同じ答えに到達すると考えがちですが、

実際には情報の扱い方、活用方法、分析手法に個人差があり、

それによって到達する答えも変わってきます。(これは自然なこと)

どのような場合にも共通する分析のコツは次の通りです。

  • 分析の目的を意識する
  • 主体性のある情報活用と分析
  • 質を高めるために考える

分析の目的を意識する

どれだけ高度な手法を使って考えぬいたとしても

目的を果たすものでなければ無意味です。

特に統計学や手法への知識がある人ほど目的から逸れることがあります。

これはどのフェイズでも起こりえますが、分析の際には特に起こりがちです。

リーダーとしてメンバーにタスクを振った場合は週一程度で進捗を確認し、

目的から逸れていないかを確認しましょう。

週一以上ではメンバーの心理的負担になりやすい点や、

もし目的から逸れていることを察した場合は、

強く窘めることは控え、やんわり指摘しましょう。

(明確かつ意図的に指摘を無視する場合は別ですが)

必死にタスクに取り組む真面目な人や、

勉強熱心であったり、優秀で高度な手法を取れる人ほど、

目的から逸れる状態に陥ってしまうことが多いためで、

長所とモチベーションを潰してしまうのは不利益にしかなりません。

主体性のある情報活用と分析

情報の取捨選択への責任

重要な情報を切り捨ててしまうのも、

逆に質の低い情報を採用してしまうのも

分析者の責任として慎重に行いましょう。

他者と異なる結果が出ても良い

特定の分析手法を用いると、誰でも同じ結果が出ると考えがちですが、

そういうものでもありません。

誰でも同じ結果が出るのであれば、

そもそも結果が明確すぎて分析の意味が薄いとも言えます。

分析者の価値観、経歴によって分析結果が変わることを含めての仕事です。

特に他の人と同じ結果となるように考えずに進めましょう。

逆に無理にオリジナリティを出そうと考えても結果が歪むだけですので、

あくまで自分が出した結論であれば、自分と独自であってもなくても良いと考えましょう。

質を高めるために考える

分析結果が「正しいか、正しくないか」は重要でない

「正しいか」よりも、役に立つと予想される結果が出たか、

或いは状況を明確に捉えることが出来ているかを意識しましょう。

「単純な計算の間違い」や「情報がそもそも間違っていた」は話が別ですが

情報から得た分析が正しいかどうかは、

究極的には実際に検証しなければ判別不能なため

考えすぎても意味がありません。

役に立つと予想される結果が出たか、

或いは状況を明確に捉えることが出来ているかを意識しましょう。

分析結果は自分の言葉でまとめる

可能な限り50~100文字程度の結論を用意しましょう。

分析結果として多いのは情報を箇条書きにまとめることですが、

それだけであれば情報を整理しただけで分析結果にはなっていません。

こういった箇条書き自体はあってもよいですが、

それだけの場合、情報の中から目についたポイントを挙げているだけで

分析にはなっていない可能性があります。

それらから自分の言葉にまとめたものを最終的な分析結果として用意しましょう。

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