JavaScript 算術演算子
算術演算子は、数値を操作するための演算子です。これらの演算子は、数値を加算、減算、乗算、除算、剰余演算、そしてべき乗演算を行うことができます。
利用方法
+ 加算
加算演算子 + は、数値を加算するための二項演算子です。また、文字列の結合にも使用することができます。
数値の加算については、以下のように使います。
let a = 5;
let b = 3;
let c = a + b;
console.log(c); // 8
この例では、変数 a に値 5 を代入し、変数 b に値 3 を代入しています。そして、これらの変数を加算演算子 + を使って加算し、その結果を変数 c に代入しています。最後に、変数 c の値をコンソールに出力しています。
また、加算演算子 + は、文字列の結合にも使用することができます。この場合、加算演算子は、文字列を連結するために使用されます。
let str1 = 'Hello, ';
let str2 = 'World!';
let message = str1 + str2;
console.log(message); // "Hello, World!"
この例では、変数 str1 に文字列 Hello, を代入し、変数 str2 に文字列 World! を代入しています。そして、これらの変数を加算演算子 + を使って連結し、その結果を変数 message に代入しています。最後に、変数 message の値をコンソールに出力しています。
加算演算子 + は、数値の加算と文字列の連結に使われるため、注意して使う必要があります。例えば、文字列と数値の加算を行おうとすると、数値が文字列に変換されてから連結されてしまうため、予期しない結果になることがあります。
let x = 5;
let y = '10';
let z = x + y;
console.log(z); // "510"
この例では、変数 x
に値 5
を代入し、変数 y
に文字列 '10'
を代入しています。そして、これらの変数を加算演算子 +
を使って加算し、その結果を変数 z
に代入しています。この場合、変数 y
の値が文字列であるため、数値の 5
と文字列の '10'
が連結されて、変数 z
に文字列 "510"
が代入されます。
- 減算
減算演算子 - は、数値の減算に使用される二項演算子です。
以下は、減算演算子を使用した例です。
let a = 5;
let b = 3;
let c = a - b;
console.log(c); // 2
この例では、変数 a に値 5 を代入し、変数 b に値 3 を代入しています。そして、これらの変数を減算演算子 - を使って減算し、その結果を変数 c に代入しています。最後に、変数 c の値をコンソールに出力しています。
減算演算子 - は、引き算以外にも、変数の値を反転させる単項演算子 - としても使用することができます。
let a = 5;
let b = -a;
console.log(b); // -5
この例では、変数 a
に値 5
を代入し、変数 b
に -a
を代入しています。この場合、単項演算子 -
は変数 a
の値を反転させ、結果として変数 b
に -5
を代入します。
* 乗算
乗算演算子 * は、数値の乗算に使用される二項演算子です。
以下は、乗算演算子を使用した例です。
let a = 5;
let b = 3;
let c = a * b;
console.log(c); // 15
この例では、変数 a
に値 5
を代入し、変数 b
に値 3
を代入しています。そして、これらの変数を乗算演算子 *
を使って乗算し、その結果を変数 c
に代入しています。最後に、変数 c
の値をコンソールに出力しています。
/ 除算
除算演算子 / は、数値の除算に使用される二項演算子です。
以下は、除算演算子を使用した例です。
let a = 6;
let b = 3;
let c = a / b;
console.log(c); // 2
この例では、変数 a
に値 6
を代入し、変数 b
に値 3
を代入しています。そして、これらの変数を除算演算子 /
を使って除算し、その結果を変数 c
に代入しています。最後に、変数 c
の値をコンソールに出力しています。
除算演算子 /
は、ゼロで除算することはできません。ゼロで除算した場合、結果は Infinity
または -Infinity
になります。
% 剰余算
剰余演算子 % は、数値の剰余に使用される二項演算子です。
以下は、剰余演算子を使用した例です。
let a = 10;
let b = 3;
let c = a % b;
console.log(c); // 1
この例では、変数 a
に値 10
を代入し、変数 b
に値 3
を代入しています。そして、これらの変数を剰余演算子 %
を使って剰余を計算し、その結果を変数 c
に代入しています。最後に、変数 c
の値をコンソールに出力しています。
剰余演算子 %
は、ゼロで除算することはできません。ゼロで除算した場合、結果は NaN
(Not a Number)になります。
++ 前置インクリメントと後置インクリメント
前置インクリメント演算子 ++ は、変数の値を 1 増やす単項演算子で、変数に対して適用されると、変数の値が増加された後にその値が返されます。一方、後置インクリメント演算子 ++ は、変数の値を 1 増やす単項演算子で、変数に対して適用されると、変数の値が返された後に変数の値が増加されます。
以下は、前置インクリメント演算子と後置インクリメント演算子の違いを示すサンプルコードです。
let a = 1;
let b = ++a;
console.log(a); // 2
console.log(b); // 2
let c = 1;
let d = c++;
console.log(c); // 2
console.log(d); // 1
この例では、最初の代入文で、変数 a
および変数 c
にそれぞれ値 1
を代入しています。その後、前置インクリメント演算子 ++
を使用して、変数 a
の値をインクリメントし、後にその結果を変数 b
に代入しています。一方、後置インクリメント演算子 ++
を使用して、変数 c
の値を変数 d
に代入してから、変数 c
の値をインクリメントしています。
-- 前置デクリメントと後置デクリメント
前置デクリメント演算子 -- は、変数の値を 1 減らす単項演算子で、変数に対して適用されると、変数の値が減少された後にその値が返されます。一方、後置デクリメント演算子 -- は、変数の値を 1 減らす単項演算子で、変数に対して適用されると、変数の値が返された後に変数の値が減少されます。
以下は、前置デクリメント演算子と後置デクリメント演算子の違いを示すサンプルコードです。
let a = 2;
let b = --a;
console.log(a); // 1
console.log(b); // 1
let c = 2;
let d = c--;
console.log(c); // 1
console.log(d); // 2
この例では、最初の代入文で、変数 a
および変数 c
にそれぞれ値 2
を代入しています。その後、前置デクリメント演算子 --
を使用して、変数 a
の値をデクリメントし、後にその結果を変数 b
に代入しています。一方、後置デクリメント演算子 --
を使用して、変数 c
の値を変数 d
に代入してから、変数 c
の値をデクリメントしています。
** べき乗
べき乗演算子は **
です。べき乗演算子は、左辺の値を右辺の値で累乗します。以下は、べき乗演算子を使用して数値のべき乗を計算するサンプルコードです。
let x = 2;
let y = 3;
let result = x ** y;
console.log(result); // 8
この例では、変数 x
に値 2
を代入し、変数 y
に値 3
を代入しています。そして、べき乗演算子 **
を使用して、変数 x
を変数 y
で累乗して、結果を変数 result
に代入しています。この結果、変数 result
の値は 8
になります。
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