UiPath SMTP メール メッセージを送信 アクティビティ
「SMTP メール メッセージを送信」はOutlookなどのメーラーを使用せずに
UiPath単独でメールを送信するアクティビティです。
このアクティビティを利用するにはSMTPサーバのログイン情報など、
メーラーでメールを送信するために設定するのと
同等の情報を把握しておく必要があります。
この記事では、その使い方と機能を紹介します。
アクティビティの使い方
「アプリの連携」、「メール」より「SMTP メール メッセージを送信」を
デザイナーパネルの中にドロップします。

プロパティを設定しツールを実行すればメールが送信されます。
設定が必須なプロパティ
ホスト

サーバー | SMTPサーバのアドレスを指定します。 プロバイダや社内システムの設定を利用します。 |
ポート番号 | SMTPサーバとの接続に必要なものです。 基本的にはSMTPサーバの設定とセットで記載されています。 サーバによって数値は異なりますが25、587、465が代表例です。 |
ログオン

SMTP用のユーザ(メール)とパスワードです。
「ホスト」と同様、プロバイダやシステムの設定を利用します。
メール

「件名」にメールタイトル、「本文」を文字列で指定します。
「本文」はHTMLも送信可能ですが、
オプションの「HTML本文」のチェックが必要があります。
受信者

メーラーと同様にTo(宛先)、CC、Bccを指定します。
複数の場合、;で区切って指定します。
最低限、宛先は指定する必要があります。
設定が必須でないプロパティ
送信者

送信者名を指定したい場合は「名前」を設定します。
返信先を無効なメールアドレスにするなどの場合に、
「送信元」にメールアドレスを指定します。
ここが空白の場合、送信するメールアドレスになります。
変える場合、本来のメールとドメインが異なると
危険なメールと判定されかねないので
ドメインは合わせておきましょう。
添付ファイル

メールの添付ファイルをファイルパスで指定します。
毎回、ファイルパス固定で添付する場合は上段の「添付ファイル」で指定します。
ファイル名に日付が付くなど、実行の度にファイルパスが変わる場合は
IEnumerable<String>型の変数にシーケンス中でファイルパスを設定し
「添付ファイルコレクション」に指定します。
共通

表示名はデザイナーパネルに反映されます。

タイムアウトはメール送信を中断するための時間(ミリ秒)です。
この時間を過ぎたらメール送信を停止し、例外が発生します。
設定しない場合は30秒です。変更する必要性は少ないでしょう。
オプション

「HTML本文」はメール本文がHTMLで記述されている場合に
チェックする必要があります。
(チェックしない場合HTMLタグがそのまま表示)
「セキュア接続」はSMTPサーバとの接続の
セキュリティ設定ですが、基本的にAutoで構いません。
機密度が高い場合、SMTPサーバの設定を確認し、変更も必要です。
ただ、そこまで機密度が高い場合はメール以外の方法も検討しましょう。
その他
UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。
機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。
