Power Automate アレイ(配列)型変数

2023年9月8日

English version.

変数はプログラミングで用いられる要素でデータに名前を付けて格納する箱のようなもので、

一定の制限化で様々なデータを格納できます。

変数を活用できるかでPower Automateで出来ることに大きな差が出ます。

変数の種類:アレイは変数(要素)の集まりを扱います。配列やコレクションとも呼ばれます。

この記事ではアレイ型変数の使い方を紹介します。

利用方法

変数の初期化

変数を利用するにはまず初期化が必要です。(これをしないと変数として登録されない)

それにはフローにステップを追加する際に「組み込み」の「変数」コネクタを選択します。

「組み込み」の「変数」コネクタを選択

アクション」より「変数を初期化する」を選択します。

「アクション」より「変数を初期化する」を選択

変数の名前を任意、種類(変数に格納するデータの種類)をアレイに指定します。

値は最初に指定しておく変数の内容です。未設定でも構いません。

未設定の場合、変数の内容は要素無しの配列になります

配列変数の初期化(文字列)

アレイは[]の中に,で区切って値を設定します。

以下のように指定するとAとBとCを要素に持つアレイが変数に設定されます。

["A","B","C"]
インデックス要素
0A
1B
2C

インデックスは要素を取り出すための数値です(取り出し方は後述)

格納する値は数値でも文字列でも構いません。

(ただし一つの変数の中ではどちらか統一しましょう)

文字列の場合は要素を"で囲む必要がありますが、数値には不要です。

配列変数の初期化(数値)
インデックス要素
01
12
23

配列の要素を追加

「配列変数に追加」アクションを利用すると配列の末尾に要素を追加します。

このアクションを利用する場合、文字列でも"が不要です。

配列の要素を追加

配列の要素を取り出す

全ての要素

Apply to each」の「以下の手順から出力を選択」にアレイ変数を指定します。

すると「Apply to each」内のアクションはアレイ変数の数だけ繰り返されます。

その中で動的なコンテンツ「現在のアイテム」を利用すると要素を取得できます。

一つの指定要素

一つの要素を取り出す場合は以下のように式を指定します。

(赤字は都度変わる部分です)

variables('アレイ変数名')[インデックス]
一つの要素を取得する式

インデックスは0から始まる連番です。["A","B","C"]のアレイではこのようになります。

インデックス要素
0A
1B
2C

配列を置き換え

フローの途中で配列を置き換える場合は

「変数」コネクタの「変数の設定」アクションを使用します。

要素を持つ配列

値に最初に初期化した時と同じ形式で指定します。

["A"]
任意の配列に置き換え

空の配列

要素を持たない配列に設定したい場合は[]のみ指定します。

最初に初期化するときは空白でしたが、「変数の設定」では異なる指定をします。

空の配列に置き換え

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