Python 演算子

English version.

演算子は、プログラム内で値を操作するために使用されます。

使用方法

算術演算子

算術演算子は、数値の演算に使用される演算子で、以下の6つがあります。

  • 加算演算子(+): 2つの数値を足し合わせます。
  • 減算演算子(-): 左の数値から右の数値を引きます。
  • 乗算演算子(*): 2つの数値を掛け合わせます。
  • 除算演算子(/): 左の数値を右の数値で割ります。
  • 整数除算演算子(//): 左の数値を右の数値で割った結果の整数部分を返します。
  • 剰余演算子(%): 左の数値を右の数値で割った余りを返します。

以下は、算術演算子の使用例です。

x = 10
y = 3

print(x + y)  # 13
print(x - y)  # 7
print(x * y)  # 30
print(x / y)  # 3.3333333333333335
print(x // y) # 3
print(x % y)  # 1

なお、算術演算子に加えて、べき乗演算子(**)もあります。これは、左の数値を右の数値で累乗した結果を返します。

x = 2
y = 3

print(x ** y)  # 8

比較演算子

比較演算子は、二つの値を比較するために使われる演算子で、以下の6つがあります。

  • 等しい (==): 左辺と右辺が等しい場合にTrueを返します。
  • 等しくない (!=): 左辺と右辺が等しくない場合にTrueを返します。
  • 大なり(>) : 左辺が右辺より大きい場合にTrueを返します。
  • 大なりイコール(>=) : 左辺が右辺以上の場合にTrueを返します。
  • 小なり(<) : 左辺が右辺より小さい場合にTrueを返します。
  • 小なりイコール(<=) : 左辺が右辺以下の場合にTrueを返します。

以下は比較演算子を使用する例です。

x = 5
y = 3

print(x == y)  # False
print(x != y)  # True
print(x > y)   # True
print(x >= y)  # True
print(x < y)   # False
print(x <= y)  # False

比較演算子は、条件式の評価やループ制御などでよく使用されます。例えば、if文の条件式に使用することができます。

if x > y:
    print("x is greater than y")
else:
    print("x is less than or equal to y")

論理演算子

論理演算子は、複数の論理式を結合して、真偽値を返す演算子です。Python には、3 つの論理演算子があります:

  • and (論理積): 両方の論理式が True の場合に True を返します。
  • or (論理和): どちらかの論理式が True の場合に True を返します。
  • not (論理否定): 論理式の結果を反転させます。True は False に、False は True になります。

以下は、論理演算子の使用例です:

x = 5
y = 3
z = 7

print(x < y and x < z)   # False
print(x < y or x < z)    # True
print(not x < y)         # True

論理演算子は、条件分岐やループなど、プログラムの制御構造でよく使われます。たとえば、以下のように if 文で論理演算子を使うことができます:

x = 5
y = 3
z = 7

if x < y and x < z:
    print("x is the smallest")
elif y < z:
    print("y is the smallest")
else:
    print("z is the smallest")

このコードでは、and 演算子が使われて、x が最小でなければ、y か z のどちらかが最小であることが判定されます。

代入演算子

代入演算子は、右側の値を左側の変数に代入するために使用されます。Pythonにはいくつかの代入演算子があります。

  • =: 値を代入します。
  • +=: 右辺の値を左辺の変数に加算して代入します。
  • -=: 右辺の値を左辺の変数から減算して代入します。
  • *=: 右辺の値を左辺の変数に乗算して代入します。
  • /=: 右辺の値を左辺の変数で除算して代入します。
  • //=: 右辺の値を左辺の変数で整数除算して代入します。
  • %=: 右辺の値を左辺の変数で剰余演算して代入します。
  • **=: 右辺の値を左辺の変数に指数演算して代入します。

以下は、代入演算子の使用例です。

x = 5
x += 2   # xに2を加えた値をxに代入
print(x) # 7が出力される

y = 10
y //= 3  # yを3で整数除算した値をyに代入
print(y) # 3が出力される

代入演算子は、コードの簡潔さを向上させ、タイプ数を減らすことができます。また、一部の代入演算子は、計算処理を最適化し、パフォーマンスを向上させることができます。

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