【Excel初心者向け】URLの自動ハイパーリンク変換をオフにする方法|簡単3ステップ解説

2025年4月27日

はじめに

Excelで作業をしていると、URLやメールアドレスが自動的に青文字のリンクに変換されることはありませんか?

これは「自動ハイパーリンク変換」と呼ばれる機能です。これはExcelの機能で、入力されたURLやメールアドレスをクリック可能なリンクへ自動的に変換します

この機能は便利な場合もありますが、次のような困ったことが起きることもあります:

  • 意図せず文字が青くなり下線が付く
  • 表の枠線が消えてしまう
  • 印刷したときに青い下線が残ってしまう
  • セルをクリックしただけでWebページが開いてしまう

特に事務作業でデータ入力や、意図した書式で表を作成したい場合に、この自動変換が意図しない動作となることがあります。

Excelの表計算ソフトで、意図せずURLが青いハイパーリンクに変換され、表の罫線が乱れてしまい困っている様子のイラスト。

この記事では、Excel初心者の方でも簡単に自動ハイパーリンク変換をオフにする方法を、画像付きで丁寧に解説します。これにより、URLやメールアドレスを普通のテキストとして入力できるようになります。この設定を行うことで、データ入力時のストレスを減らし、作業効率の向上が期待できます。

自動ハイパーリンク変換をオフにする3つの簡単ステップ

ハイパーリンクへの自動変換をオフにする設定は、次の3つの簡単なステップで完了します。

ステップ1:Excelのオプション画面を開く

  1. Excelを起動します
  2. 画面左上の「ファイル」タブをクリックします
  3. 表示されたメニューの一番下にある「オプション」をクリックします
Excel画面の左上にある青色の「ファイル」タブと、クリック後に表示されるメニュー下部の「オプション」を赤枠で示した画像

ステップ2:オートコレクトの設定画面に進む

  1. 「Excelのオプション」画面が開いたら、左側のメニューから「文章校正」をクリックします
  2. 右側の画面内にある「オートコレクトのオプション」ボタンをクリックします
Excelのオプション画面の左側メニューにある「文章校正」項目と、右側画面内の「オートコレクトのオプション」ボタンを赤枠で示した画像

ステップ3:自動ハイパーリンク変換をオフにする

  1. 「オートコレクト」画面が開いたら、上部のタブから「入力オートフォーマット」をクリックします
  2. 表示されたオプションの中から「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する。」のチェックボックスを見つけます
  3. このチェックボックスのチェックを外します
  4. 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します
チェックを外した状態の「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する。」のチェックボックス

これで設定完了です。今後、新しく入力するURLやメールアドレスは自動的にハイパーリンクに変換されなくなります。

設定後の効果と確認方法

設定変更後は、次のような効果があります。

  • URLやメールアドレスが普通のテキストとして入力されるようになる
  • 文字の色や下線などの書式が変わらなくなる
  • 表の枠線などが消えなくなる
  • 誤ってクリックしてブラウザが開く心配がなくなる

設定が正しく適用されているか確認する手順は以下の通りです。

  1. 新しいExcelシートを開きます
  2. 適当なセルにURLを入力してEnterキーを押します
  3. テキストが青色のリンクに変わらず、通常の黒文字のままであれば成功です
設定前(青色のハイパーリンク)と設定後(通常の黒文字)のURLの表示の違いを示した比較画像

補足:既存のハイパーリンクを通常のテキストに戻す方法

この設定変更は、すでに入力済みのハイパーリンクには影響しません。すでにハイパーリンクになってしまったテキストを元に戻したい場合は、次の方法で簡単に解除できます:

  1. ハイパーリンクになっているセルを右クリックします
  2. 表示されたメニューから「ハイパーリンクの編集」を選びます
  3. 「ハイパーリンクの編集」画面が表示されたら、左下にある「リンクの解除」ボタンをクリックします
  4. これでハイパーリンクが解除され、通常のテキストに戻ります
ハイパーリンクを右クリックしたメニューと「ハイパーリンクの編集」画面内の「リンクの解除」ボタンの位置を赤枠で示した画像

複数のセルのハイパーリンクをまとめて解除したい場合:

  1. 解除したいセルを範囲選択します
  2. キーボードの「Ctrl」+「K」を押して「ハイパーリンクの挿入」画面を開きます
  3. 「リンクの解除」ボタンをクリックします

補足:必要な場合にハイパーリンクを作成する方法

自動変換をオフにしても、必要なときには手動でハイパーリンクを作成できます:

  1. ハイパーリンクにしたいテキストを選択します
  2. 右クリックして「リンク」を選びます(またはキーボードの「Ctrl」+「K」を押します)
  3. 「ハイパーリンクの挿入」画面でアドレスを設定します
  4. 「OK」をクリックして完了です

この方法なら、自分でコントロールしながら必要な箇所だけハイパーリンクにできます。

Excelでセル内のテキストを選択し、右クリックメニューから「リンク」を選択、「ハイパーリンクの挿入」ダイアログボックスでURLを入力しているスクリーンショット

よくある質問

Q1: この設定はすべてのExcelファイルに適用されますか?

A: はい。一度この設定を行うと、そのパソコンのExcel(現在ログインしているユーザーアカウント)で新しく作成するすべてのファイルに適用されます。ただし、以前に作成したファイル内の既存のハイパーリンクは自動的には解除されません。他のユーザーアカウントや他のPCのExcelには影響しません。

Q2: 設定を元に戻すことはできますか?

A: もちろんできます。同じ手順で設定画面に行き、「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する。」のチェックボックスにチェックを入れれば元に戻ります。

Q3: この設定は他のOfficeソフト(WordやPowerPointなど)にも影響しますか?

A: いいえ。この設定はExcelのみに適用されます。WordやPowerPointなど他のOfficeソフトには影響しません。それぞれのソフトで個別に設定する必要があります。

Q4: 特定のシートだけこの機能をオフにすることはできますか?

A: 残念ながら、シートごとに設定することはできません。Excelのアプリケーション全体の設定となります。

まとめ

Excelの自動ハイパーリンク変換をオフにする方法について解説しました。この設定変更により:

  1. URLやメールアドレスが自動でハイパーリンクに変換されなくなります
  2. データ入力や表作成がスムーズになります
  3. 見た目の一貫性が保たれ、誤操作も防げます

設定は簡単な手順で行えますので、ぜひ試してみてください。

Excel初心者の方がよく躓くポイントのひとつが、この自動ハイパーリンク変換です。この記事を参考に設定を変更して、より快適なExcel作業を実現してください。

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