Excel コメントとメモの違い、使い方と特徴

2021年11月6日

Office365のExcelでコメント機能がアップデートされました。

これまで「コメント」だった機能が「メモ」に名称変更され

新たな「コメント」としてスレッド機能が追加実装されています。

それぞれの機能と使い方を解説していきます。

コメントとメモ
コメントは紫、メモは赤

前提としてメモとコメントは一つのセルには共存できません。

比較

機能コメントメモ
スレッドありなし
書式設定なしあり
表示・非表示切替なしあり
適している用途複数のユーザ間でのやりとり注釈・メモ
コメントとメモの機能比較表

コメント

追加されたスレッド機能です。

旧来のコメント(メモ)と違い、編集者と時刻が設定されるので

複数のユーザ間のやりとりに適しています。

コメントの利用例
コメントの利用例

追加

コメントを設定したセルを右クリックし、

「新しいコメント」を選択するとコメントを追加できます。

コメントの追加
コメントを追加する場合の位置(赤枠)
コメント追加ウインドウ
コメント追加ウインドウ

返信と削除

コメントを設定したセルを右クリックすると

コメント専用の項目が追加されています。

コメント用の右クリックメニュー
コメント用の右クリックメニュー

「コメントに返信する」を選択するとスレッドに新たに追加します。

「コメントの削除」で全て消えます。

メモと違って表示/非表示の切り替えがありません。

よって常にマウスを合わせないと表示されません。

また書式も変更できません。

個別のコメントを編集・削除

それぞれのメニューに編集・削除があり個別のコメントを編集・削除できます。

個別のコメントを編集・削除の位置(赤枠)
個別のコメントを編集・削除の位置(赤枠)

解決

2019年08月のアップデートでコメントに解決が追加されました。

解決とはスレッドをそのまま残して完了状態にする機能です。

解決したコメントは返信を追加することはできなくなります。

設定・解除方法

未解決のコメントはこのように返信欄が表示されます。

未解決のコメント
未解決のコメント

右上のメニューから「スレッドを解決する」を選択すれば解決状態になります。

メニューからスレッドを解決する操作(赤枠)
メニューからスレッドを解決する操作(赤枠)

解決済みのコメントは返信欄が表示されません。

これにより完了状態を管理することが可能です。

解決コメントの例
解決コメントの例

なお「スレッドを再度開く」をクリックすれば未解決状態に戻ります。

メモ

旧来のコメントです。

こちらはスレッド機能がなく、単発のメモ/注釈として用いることに適しています。

追加

設定したいセルを右クリックし「新しいメモ」を選択します。

新しいメモを追加する際の操作(赤枠)
新しいメモを追加する際の操作(赤枠)

吹き出しが表示されるので注釈の内容を記述します。

メモ追加
追加されたメモ

編集

メモを追加したセルを右クリックするとメモ専用のメニューが追加されています。

メモ専用メニュー
メモ専用メニュー

「メモの編集」でメモの内容を編集できます。

「メモの削除」でメモを消去できます。

「メモの表示/非表示」を切り替えます。

コメントでは切り替えができません。

設定挙動
表示常にメモが表示されます。
非表示初期状態です。メモのセルにマウスポインタが合っている場合のみ表示されます。
「メモの表示/非表示」の挙動一覧

書式設定

メモを編集中に右クリックし、「コメントの書式設定」をクリックすると

セルの書式同様の設定が可能です。こちらもコメントでは不可能です。

コメントの書式設定の位置(赤枠)
コメントの書式設定の位置(赤枠)

吹き出しの色や枠線の色を変更可能です。

書式変更後のメモ
書式変更後のメモ

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