Excel ピボットテーブルで集計値同士の計算を行う方法

2021年11月6日

ピボットテーブルで集計値同士の計算を行う場合、

別シートにコピーやセル指定でGETPIVOTDATA関数を利用する方法がありますが、

ピボットテーブルを細かく操作して素集計を切り替えたい場合には効率的ではありません。

そこでピボットテーブル自体の機能で効率的に集計値同士を計算する方法を紹介します。

手順

過去五年分のデータを例に紹介します。

例である過去五年分のデータのキャプチャ

まず普通にピボットテーブルを作り、

右クリックメニューの「計算の種類」より任意の計算方法を選択します。

ピボットテーブルの右クリックメニューの「計算の種類」より任意の計算方法を選択するキャプチャ

計算の方法には下記の方法がありますが、

覚えるよりも都度、切り替えながら適切なものを探す方が効率的でしょう。

計算の種類内容
計算しない値の集計方法そのままです。
総計に対する比率レポートのすべての値またはデータ ポイントの総計に対する比率として値を表示します。
列集計に対する比率各列、または列や系列の合計に対する比率として、すべての値を表示します。
行集計に対する比率行またはカテゴリの集計の比率として、行またはカテゴリごとの値を表示します。
に対する比率[基準フィールド] の [基準アイテム] の値に対する比率で値を表示します。
親行集計に対する比率(アイテムの値) / (行の親アイテムの値) を計算します。
親列集計に対する比率(アイテムの値) / (列の親アイテムの値) を計算します。
親集計に対する比率(アイテムの値) / (選択された [基準フィールド] の親アイテムの値) を計算します。
基準値との差分[基準フィールド] の [基準アイテム] の値との差分として、値を表示します。
基準値に対する​​比率の差[基準フィールド] の [基準アイテム] の値に対する比率の差として、値を表示します。
累計[基準フィールド] 内の連続するアイテムの値が、累計として表示されます。
比率の累計[基準フィールド] 内の連続するアイテムの比率としての値が、累計として表示されます。
昇順での順位特定のフィールド内で選択された値の順位を表示し、最小のアイテムが 1 と表示され、以降値が大きくなるにつれて順位の値が大きくなります。
降順での順位特定のフィールド内の選択された値の順位を表示し、最大のアイテムが 1 と表示され、以降値が小さくなるにつれて順位の値が大きくなります。
インデックス次のように値を計算します:((セルの値) x (総計)) / ((行の総計) x (列の総計))

「計算の方法」の代表例

基準値を決める「計算方法」

特定の基準値に対する比率、差分、差分の比率が頻繁に使う計算方法です。

下の例では2016年を基準にしていますが、この基準値は柔軟に変更可能です。

基準値を決める集計方法の例(2016年基準)

「計算の種類」を選択した後にダイアログが表示されるためそこで基準を設定します。

特定の基準値を設定するものや前後など相対的な設定も可能です。

「計算の種類」を選択したあとのダイアログのキャプチャ

下は(前の値)を基準値とした場合です。

これにより前年、前月、前日比などを容易に計算することが可能です。

(前の値)を基準値とした場合のキャプチャ

合計に対する「計算方法」

行や列の合計に対する計算です。

C列では総計(五年分)の合計に対する比率、

D列では親行集計(当年)の合計に対する比率、

E列とF列ではそれぞれ昇順と降順での順位を表示しています。

(どの基準で順位を出すかは変更可能)

合計に対する「計算方法」のキャプチャ

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