UiPath Excel ワークブックを閉じる アクティビティ
(プロジェクト設定:モダンExcelの設定でクラシックを使う場合のアクティビティです)
「ワークブックを閉じる」は任意のタイミングでExcelファイルを閉じるためのアクティビティです。
この記事ではその使い方と機能を紹介します。
アクティビティの使い方
他のExcel関連アクティビティと違い、「Excel アプリケーション スコープ」外に設置します。
通常はこのアクティビティを使う必要はありませんが、
「Excel アプリケーション スコープ」の出力プロパティに
ブックの変数(UiPath.Excel.WorkbookApplication型)を指定した場合は
「ワークブックを閉じる」で、そのブックを閉じる必要があります。
まず最初にブックの変数を宣言する必要がありますが、
UiPath.Excel.WorkbookApplication型は初期状態では選択できないため
「型の参照」から検索する必要があります。
ブックの変数を作成したら「Excel アプリケーション スコープ」の出力にブックの変数を指定します。
これにより開いたブックが変数に対応するようになります。
これを指定しない場合は「Excel アプリケーション スコープ」が終わる時に
自動的にブックを閉じていましたが、出力に指定している場合は
「ワークブックを閉じる」までブックが開き続けます。
そして「ワークブックを閉じる」のターゲットに変数を指定します。
これにより開いたブックを閉じる動作が完成します。
自動を保存をオフにしている場合は、ワークブックを閉じる前に「ブックの保存」を行いましょう。
用途
有用な機能ですが、ややこしくなるため基本的には使わない方が良い存在です。
「Excel アプリケーションスコープ」で何度も同じブックを開く方が簡単なので
UiPathに慣れないうちはそうしましょう。
「ワークブックを閉じる」が必要な場面は、
同じファイルを開く動作が多数発生し動作が非常に重くなる場合です。
こういった場合にはUiPath.Excel.WorkbookApplication型の
変数を「Excel アプリケーションスコープ」の
「既存のワークブックを使用」プロパティに指定し、
既存の処理対象ブックを引き継ぐ必要があります。
なお「ワークブックを閉じる」を指定しなくても
UiPathが終了すると勝手に閉じてくれます。
しかし終了時のものは動作保証されないため
ブックが壊れたり、ロックされたままになる恐れがあります。
よって明示的に「ワークブックを閉じる」ことが
安全ですしプログラミング的な作法でもあります。
プロパティ
共通
表示名を設定します。
表示名はデザイナーパネルに反映されます。
この表示名は変える必要性がほぼありません。
デザイナーパネルに閉じるブック変数が表示されるため
ブック変数の名前が、どのようなブックであるかを表現する名前であれば
表示名で説明する必要がないからです。
ターゲット
閉じる対象のWorkbookApplication型の変数を指定します。
その他
UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。
機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。