UiPath マウストリガー アクティビティ

2020年10月17日

マウストリガーはマウスクリックを検知したタイミングで

指定の処理を行うためのアクティビティです。

この記事では、その機能と使い方を紹介します。

アクティビティの使い方

デザイナーパネルにイベントを監視を設置し、

「ここにトリガーアクティビティをドロップ」の部分にドロップします。

そしてイベントハンドラーの中に行いたい処理のアクティビティを設置します。

デザイナーパネルに「イベントを監視」を設置し、「ここにトリガーアクティビティをドロップ」の部分にドロップ。イベントハンドラーの中に行いたい処理のアクティビティを設置
マウストリガーが設置された状態

イベントを監視の「無限に繰り返す」は初期値ではTrueになっています。

この設定では処理が終わらないため

イベントハンドラーの中で終了条件を設定し、Boolea型変数で制御するか

1回だけクリックを検知する、Falseにしておきましょう。

無限に繰り返すをFalseに設定

プロパティ

共通

共通プロパティ

表示名はデザイナーパネルに反映されます。

入力

マウスボタン
入力:マウスボタンプロパティ

どのボタンに反応するかを選択します。

設定値検知対象
MouseButton.BTN_LEFT左クリックのみ
MouseButton.BTN_RIGHT右クリックのみ
MouseButton.BTN_MIDDLEスクロールホイールのクリックのみ

一つのアクティビティで一つのボタンのみが対象となります。

例えば左と右クリックの両方を検知したい場合は

イベントの検知の中に複数のマウストリガーを設置します。

左クリックと右クリックの両方を検知する設置
左クリックと右クリックの両方を検知する設置

オプション

イベントモード
オプション:イベントモードプロパティ

マウスクリックを検知した時、その操作を反映させるかを指定します。

EventMode.EVENT_FORWARDでは操作を反映させ

EventMode.EVENT_BLOCKでは操作を無効化します。

EVENT_BLOCKでは例えばウインドウを閉じるボタンを押しても

UiPathのクリック検知はされますが、ウインドウは閉じられません。

設定次第ではパソコン自体のマウス操作が出来なくなるので

(パソコンを再起動したりタスクマネージャーから

 UiPathのプロセスを強制的に落とす必要あり)

EVENT_BLOCKの使用には注意が必要です。

キー修飾子
オプション:キー修飾子プロパティ

特定のキー入力同時押しのクリックを検知するための設定です。

設定値検知対象
MonitoringKeyModifiers.NoneAlt、Ctrl、Shift、Winの
どれも押されていないクリックのみ検知
他の設定と共存不可
MonitoringKeyModifiers.AltAltと同時クリックのみ検知
MonitoringKeyModifiers.CtrlCtrlと同時クリックのみ検知
MonitoringKeyModifiers.ShiftShiftと同時クリックのみ検知
MonitoringKeyModifiers.WinWinと同時クリックのみ検知
MonitoringKeyModifiers.Any全てのクリックを検知。
他の設定と共存不可

その他

UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。

機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。

プライベートのキャプチャ

マウスクリック情報の取得と可能な操作

イベントハンドラーの中でイベント情報を取得アクティビティを

設置するとマウスクリックの情報を取得可能です。

イベント情報を取得アクティビティの結果プロパティに

UiPath.Core.EventInfo型の変数を設定します。

イベント情報を取得アクティビティの結果プロパティにUiPath.Core.EventInfo型の変数を設定

具体的な操作は他のトリガーとも共通した情報のため

イベント情報を取得の記事で紹介します。

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