Power Automate DesktopによるWebフォーム自動入力:ブラウザー操作の基本と手順を徹底解説

2025年12月11日

English version.

業務でのWebフォームへの反復的なデータ入力作業は、時間の浪費と人的ミスのリスクを伴う非効率な業務プロセスです。

Power Automate Desktopを活用することで、これらの作業を自動化し、業務効率を大幅に改善することが可能です。

本記事では、ブラウザー拡張機能の導入から各フォーム部品(テキストボックス、ドロップダウン、ラジオボタン、チェックボックス)への入力、ボタンクリック、ブラウザー終了までの基本操作を網羅的に解説します。

事務職や経理担当者など、エンジニア以外のビジネスパーソンでも実践できる内容となっています。

概要解説動画

Power Automate DesktopとWebブラウザー操作の準備

拡張機能のインストールと初期設定

Power Automate Desktopでブラウザー操作を実行するには、事前に拡張機能のインストールが必要です。

Internet Explorerを除く主要ブラウザー(Microsoft Edge、Google Chrome、Firefox)では、この設定が必須となります。

拡張機能のインストール後、操作対象となるWebページを事前に開いておきます。

今回のサンプルでは、テスト用フォームを使用します。

このフォームは実際の登録機能はなく、空メールが管理人に送信されるだけの安全な環境です。

Webフォームの各部品を自動入力する手順

ブラウザーを起動する

  1. 「ブラウザー自動化」から「新しい Microsoft Edge を起動する」をドラッグします(別のブラウザーを利用する場合は別のアクションを選択します)
  2. 「初期 URL」にアクセス先のURL(https://blog-tips.sekenkodqx.jp/2019/09/25/uipath-test00004/)を入力します
  3. 「保存」をクリックします

生成された変数「Browser」は、起動したブラウザーを示します。

この変数は後続のアクションでブラウザーインスタンスを指定する際に使用します。

テキストボックスに文字列を入力する

テキストボックス(今回は「お名前」欄)への自動入力手順です。

  1. 「ブラウザー自動化」の「Web フォーム入力」から「Web ページ内のテキスト フィールドに入力する」をドラッグします
  2. 「Webブラウザーインスタンス」に先ほど生成した変数「Browser」を指定します
  3. 「UI 要素」の「新しいUI要素の追加」をクリックします
  4. 表示されたウィンドウの状態で、ブラウザーの操作対象テキストボックスにマウスカーソルを合わせます
  5. 赤い枠線が表示されたら、Ctrlキーを押しながらクリックします
  6. 「完了」をクリックしてUI要素を確定します
  7. 「テキスト」に自動入力したい文字列を設定し、「保存」をクリックします

重要な注意点: UI要素は指定に失敗する場合があるため、アクション追加の度にフローを実行してテストすることを推奨します。

ドロップダウンリストから項目を選択する

都道府県選択などのドロップダウンリスト操作手順です。

  1. 「Web フォーム入力」から「Web ページでドロップダウンリストの値を設定します」をドラッグします
  2. 「Webブラウザーインスタンス」に変数「Browser」を指定します
  3. テキストボックスと同様の手順でUI要素を追加します
  4. 「操作」を「名前を使ってオプションを選択します」に設定します
  5. 「オプション名」に選択したい項目名(例:東京都)を入力し、「保存」をクリックします

ラジオボタンを選択する

性別選択などのラジオボタン操作手順です。

  1. 「Web フォーム入力」から「Web ページでラジオボタンを選択します」をドラッグします
  2. 「Webブラウザーインスタンス」に変数「Browser」を指定します
  3. 選択したいラジオボタンにフォーカスを合わせ、Ctrlキーを押しながらクリックしてUI要素を追加します
  4. 設定を確認し「保存」をクリックします

実運用での注意: ラジオボタンは選択肢ごとに個別のアクションが必要です。複数の選択肢がある場合は、IfやSwitchアクションで条件分岐を実装します。

チェックボックスの状態を設定する

メールマガジン送信希望などのチェックボックス操作手順です。

  1. 「Web フォーム入力」から「Web ページでチェックボックスの状態を設定します」をドラッグします
  2. 「Webブラウザーインスタンス」に変数「Browser」を指定します
  3. 対象のチェックボックスにUI要素を設定します
  4. 「チェックボックスの状態」でオン/オフを選択し、「保存」をクリックします

ボタンをクリックして送信する

フォーム送信ボタンのクリック操作手順です。

  1. 「Web フォーム入力」から「Web ページのボタンを押します」をドラッグします
  2. 「Webブラウザーインスタンス」に変数「Browser」を指定します
  3. 送信ボタンにUI要素を設定し、「保存」をクリックします

ブラウザーを自動で閉じる

処理完了後のブラウザー終了手順です。

  1. 「ブラウザー自動化」から「Web ブラウザーを閉じる」をドラッグします
  2. 「Webブラウザーインスタンス」に変数「Browser」を指定します
  3. 「保存」をクリックします

画面を残したい場合は省略可能ですが、一般的には自動終了が推奨されます。

フローの実行

フローを実行して自動入力をテストする

作成したフローを段階的に実行し、各アクションが正常に動作することを確認します。

UI要素の指定が適切でない場合は、再度要素の取得から実行してください。

本自動化フローの応用と可能性

Excel以外のデータソースとの連携の可能性

Power Automate DesktopはExcelファイルとの連携が強力ですが、CSVファイル、データベース、Webサービスからのデータ取得も可能です。

これにより、様々なデータソースから情報を取得してWebフォームに自動入力するワークフローを構築できます。

なお、ExcelとPower Automate Desktopを組み合わせたWebフォーム入力の詳細については、こちらの記事で解説しています。

より複雑なWebページの自動化

基本操作をマスターした後は、以下のような高度な自動化に挑戦できます:

これらの技術により、単純な作業の効率化から複雑な業務プロセスの自動化まで、幅広い活用が期待できます。

Power Automate Desktopは、技術的な専門知識がない方でも段階的に学習できるツールであり、継続的な業務効率向上を支援します。

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