Excel 関数の対象範囲を列で分割し、列ごとの集計結果を取得(BYCOL関数)

2024年3月26日

English version.

BYCOL関数は2022年2月にMicrosoft365(Office365)のExcelに追加された新機能です。

LAMBDA関数のヘルパー関数でセル範囲を列で分割し、列ごと結果をスピルで取得します。

仕様

=BYCOL(セル範囲,LAMBDA関数によるカスタム関数))
引数省略時の値説明
セル範囲省略不可計算範囲を指定します。
この範囲は列で分割されます。
LAMBDA関数によるカスタム関数省略不可LAMBDA関数で1列ごとに行う数式を指定します。
引数の詳細

使い方

次の例ではB8セルに数式を設定するとスピルで自動的にC8とD8セルに拡張されます。

=BYCOL(B5:D7,LAMBDA(合計範囲,SUM(合計範囲+合計範囲*A2)))

BYCOLなしでのLAMBDA関数を使用や通常のスピルではB5:B7全範囲の合計になりますが、

この場合は列ごとの合計を一つの数式で作ることが可能になります。

複数人で利用するようなブックで特に有効で、

伝統的な数式コピーで対応した場合に途中の式だけ壊されて

検出しにくいようなケースを防ぐことが可能です。

Excel完全マスター: 関数・テクニック・新機能を網羅した決定版ガイド

本書は、Excelの基礎から応用まで、包括的に学べるガイドブックです。当サイトの豊富な情報を、電子書籍向けに最適化し、読みやすく再構成しました。

【本書の特徴】

  • 情報量:Word-A4サイズ換算で1,400ページ相当
  • 基本操作から高度なテクニックまで、段階的に学習可能
  • 140種類の関数を詳細に解説
  • 109種類の実用的なテクニックと具体例を紹介
  • 最新機能(XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピル等)を徹底解説

【対象読者】

  • Excel初心者からプロフェッショナルまで
  • 体系的にExcelスキルを向上させたい方
  • 業務効率化を目指すビジネスパーソン
  • データ分析や可視化のスキルを磨きたい方

【本書の強み】

  • 実務に即した例題と解説
  • 視覚的な図表やスクリーンショットで理解を促進
  • 最新のExcelバージョンに対応した内容
  • 著者の長年の経験に基づく、実践的なTipsを多数収録

【更新とサポート】

  • 常に最新の情報を反映するため、定期的に内容を更新
  • 最新版の入手方法:Amazonカスタマーサポートへお問い合わせください

【入手方法】

  • 買い切り:950円
  • Kindle Unlimited:読み放題プランで利用可能

Excelマスターを目指す方、業務効率を劇的に向上させたい方に、自信を持っておすすめできる一冊です。この1冊で、Excelの可能性を最大限に引き出す力が身につきます。

関連記事

関数の仕様と使い方の記事一覧