Excel 関数の対象範囲を列で分割し、列ごとの集計結果を取得(BYCOL関数)
BYCOL関数は2022年2月にMicrosoft365(Office365)のExcelに追加された新機能です。
LAMBDA関数のヘルパー関数でセル範囲を列で分割し、列ごと結果をスピルで取得します。
仕様
=BYCOL(セル範囲,LAMBDA関数によるカスタム関数))
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
セル範囲 | 省略不可 | 計算範囲を指定します。 この範囲は列で分割されます。 |
LAMBDA関数によるカスタム関数 | 省略不可 | LAMBDA関数で1列ごとに行う数式を指定します。 |
使い方
次の例ではB8セルに数式を設定するとスピルで自動的にC8とD8セルに拡張されます。
=BYCOL(B5:D7,LAMBDA(合計範囲,SUM(合計範囲+合計範囲*A2)))

BYCOLなしでのLAMBDA関数を使用や通常のスピルではB5:B7全範囲の合計になりますが、
この場合は列ごとの合計を一つの数式で作ることが可能になります。
複数人で利用するようなブックで特に有効で、
伝統的な数式コピーで対応した場合に途中の式だけ壊されて
検出しにくいようなケースを防ぐことが可能です。
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