Power Automate Desktop「ウィンドウが次の条件を満たす場合」アクション
「If」の仲間で対象のウィンドウの状態を条件に処理を分岐するアクションです。
ウィンドウの状態には「開いている/閉じている」、「フォーカスがある/ない」があります。
利用方法
「アクション」の「UI オートメーション」より、「ウィンドウが次の条件を満たす場合」をドラッグします。

パラメータの設定画面が表示されるので値を指定します。

パラメータを設定したら「ウィンドウが次の条件を満たす場合」と「End」の間に、条件と一致する(Trueになる)場合に実行するアクションを設置します。

パラメータ
ウィンドウの取得
ウィンドウの指定方法を選択します。
- ウィンドウの UI 要素ごと
- ウィンドウのインスタンス/ハンドルごと
- タイトルやクラスごと

ウィンドウの UI 要素ごと
ウィンドウのUI要素を直接指定します。

入力欄をクリックすると次のようにポップアップされます。
すでにUI要素を登録している場合は対象を選択し、
未登録の場合は「新しいUI要素の追加」ボタンをクリックします。


マウスを合わせると赤枠で囲まれます。
その状態でCtrlを押しながらクリックします。

次の図のように選択したオブジェクトが表示されるため完了をクリックします。

入力欄に、次の図のように表示されれば完了です(テキストは選択したUI要素によって異なります)。

ウィンドウのインスタンス/ハンドルごと
「ウィンドウの取得」アクションで生成されるウィンドウ インスタンスを指定します。

タイトルやクラスごと
タイトル、クラスを指定します。
UI要素のセレクターで確認できますが、難度が高いため可能な限り他の選択肢を推奨します。

ウィンドウが次の条件を満たすかどうかを確認する
どの状態をTrueとして扱うかを選択します。
- 開いている
- 開いていない
- フォーカスあり
- フォーカスなし

「フォーカスあり」の注意点
フローを実行するとPower Automate Desktopにフォーカスがある状態になるため、「フォーカスあり」は「ウィンドウにフォーカスする」アクションなどでフォーカス操作をしたものを対象とします。
開いていない場合のフォーカス
ウィンドウが開いていないときは「フォーカスなし」の扱いになります。つまり「フォーカスあり」ではFalse、「フォーカスなし」ではTrueになります。
Else
「条件」の「Else」を設置することでFalseの場合のアクションも設定可能です。
「開いている/いない」、「フォーカスがある/なし」の両方のケースで実行するアクションが異なる場合に有効です。
もし「Else」を利用する場合は「開いている」か「フォーカスがある」を条件にしましょう。「開いていない」や「フォーカスがない」では「Else」が二重否定となってしまいフローが難解になってしまうためです。

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