Excel 絶対値と符合を取得(ABS関数とSIGN関数)
ABS関数を使うと数値の絶対値(正負の符号を無くした数値)を取得できます。
SIGN関数を使うと数値が正か負かを取得できます。
どちらも単独よりも、他の関数と組み合わせる用途が主です。
この記事では、その使い方と仕様を紹介します。
仕様
絶対値(ABS関数)
=ABS(数値)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 絶対値を取得する数値を指定。 |
正負(SIGN関数)
=SIGN(数値)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 正負を取得する数値を指定。 |
SIGN関数の結果は下記のようになります。
値 | 結果 |
---|---|
1以上 | 1 |
0 | 0 |
-1以下 | -1 |
実行例
引数に与える値のパターンと結果を例示します。
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数の一つ以上を複数セルの範囲で指定します。
(例示はABS関数ですがSIGN関数でも同じ手順です)
数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。
スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C3以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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