Excel VLOOKUP/XLOOKUPで空白セルが0になる問題を解消する方法

2025年12月11日

English version.

はじめに

VLOOKUP関数XLOOKUP関数は、Excelでのデータ検索と集計において必須の機能です。しかし、検索対象のセルが空白である場合、結果が意図せず「0」と表示され、視覚的な混乱や、後の計算・データ分析におけるエラーの原因となることがあります。

本記事では、この「空白セルが0になる」という具体的な課題を解消し、「VLOOKUP/XLOOKUPで空白なら空白」を実現するための、確実かつ効率的な2つの主要テクニックと、数式を高度に効率化するオプションを、それぞれのメリット・デメリットを交えて論理的に紹介します。

ターゲットとする課題

  • VLOOKUP/XLOOKUPで検索した結果、空白セルなのに「0」が表示される
  • 「0」ではなく、完全に空白のまま(vlookup 空白なら空白)にしたい
  • 見つからない場合(該当なし)を含め、特定の値(例:「-」)を表示させたい
  • 数式が複雑化せず、計算速度やメンテナンス性を向上させたい

概要解説動画

2つの対処方法と特徴の比較

主な対処方法は次に2つです。

  1. 文字列結合
  2. IF関数

基本的には文字列結合を使えば良いですが、少し問題もあるので両方の方法のメリット・デメリットを比較します。

方法メリットデメリット
文字列結合・記述がシンプル・数値を取得する場合、データの種類が問題になる場合あり
・裏技に近く、この方法を知らない人が見ると何を意図した文字列結合か分かりづらい。
IF関数・作成者以外が見ても数式の意図が掴みやすい
・データの種類が問題にならない
・任意の表示が可能
・同じVLOOKUP関数を2重に記述する必要があり数式が複雑になる

文字列結合での対応手順

VLOOKUP関数に空文字を文字列結合するだけのシンプルな方法です。

=VLOOKUP関数&""

検索結果が実際に0の場合は表示も0になります。

ただしデータ型が文字列になっているので左寄せの表示になります。

これが日付の場合、特に問題がありシリアル値から日付表示に出来なくなってしまいます。

その場合、次に記載する方法を使用すると問題なく処理できます。

IF関数での対応手順

データの型を変えたくない場合や「-」や「空白」など、空白以外を表示したい場合はIF関数を使用します。

=IF(VLOOKUP関数="","※空白の時に表示したい文字列",VLOOKUP関数)

2つのVLOOKUP関数は全く同じ指定をします。

この方法であれば結果が数値の場合、そのまま数値として扱われます。

空白を空白で表示したい場合、"※空白の時に表示したい文字列"を""にすれば解決します。

数式の効率化(LET関数が使える場合)

2LET関数を利用すればVLOOKUP関数の重複なしに数式を組むことが可能です。

LET関数は一定の数式に任意の名前を付けて再利用可能にする関数です。

(マクロやプログラミングの変数のようなもの)

数式は以下のようになります。

=LET(任意の名前,VLOOKUP関数,IF(任意の名前="","※空白の時に表示したい文字列",任意の名前))

今回の例では以下のようになります。VLOOKUP関数をvlという名前に置き換えます。

=LET(vl,VLOOKUP(C2,B6:C8,2,FALSE),IF(vl="","",vl))

LET関数を使わない場合は以下のような数式です。

=IF(VLOOKUP(C2,B6:C8,2,FALSE)="","",VLOOKUP(C2,B6:C8,2,FALSE))

これにより以下のようなメリットがあります。

  • 数式の重複(冗長)がなくなり、数式の変更が簡単になる
  • 意味のある名前を付けられるため数式の意図を把握しやすくなる(ただしLET関数を知っている必要あり)
  • 数式の実行回数が減るのでExcelの計算が早くなる(今回の例ではVLOOKUP関数が2回→1回)

VLOOKUP関数XLOOKUP関数は計算が重い部類の関数なので数式を使うセルが多い場合は特に効果が大きいでしょう。

ただし利用可能な環境はMicrosoft365かExcel2024以降に限られます。

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