UiPath ワークフローファイルを呼び出し アクティビティ

2020年10月6日

この記事では他のワークフローファイル(xaml)を実行する

「ワークフローを呼び出し」アクティビティの機能と使い方を紹介します。

このアクティビティは過去に作成したワークフローを流用したい場合や、

複数のワークフローで共用する部品を利用するために使います。

アクティビティの使い方

「ワークフロー」、「呼び出し」より「ワークフローファイルを呼び出し」を

デザイナーパネルの中にドロップします。

「ワークフロー」、「呼び出し」より「ワークフローファイルを呼び出し」をデザイナーパネルの中にドロップ

プロパティ

共通

共通プロパティ
項目名説明
エラー発生時に実行を継続アクティビティでエラーが発生した場合の挙動を設定します。
Trueにすると処理を継続します。(例外が発生しない)
Falseにすると処理を停止します。(例外発生)
空白の場合Falseの挙動になります。
発生した例外を受け取ってエラー処理を行う場合は
トライ キャッチの中にアクティビティを設置します。
タイムアウトタイムアウトはメール送信を中断するための時間(ミリ秒)です。
この時間を過ぎたらメール送信を停止し、例外が発生します。
設定しない場合は30秒です。変更する必要性は少ないでしょう。
表示名表示名はデザイナーパネルに反映されます。

入力

入力プロパティ
ワークファイル名起動するワークフローファイルの場所を指定します。
デザイナーパネルの「…」ボタンを押すと
ファイルを開くダイアログで指定できます。
分離チェックすると呼び出し元とは別のWindowsプロセスで実施します。
呼び出すワークフローが異常停止して
操作不可能になりやすい場合にチェックを検討します。
引数呼び出すワークフローに渡すパラメータ(入力)と
逆に受け取るパラメータ(出力)を指定します。
利用するには呼び出す側のワークフローに引数の設定をする必要があります。

その他

UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。

機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。

プライベートのキャプチャ

実行例

今回は「デザイン」の「新規」よりSubというワークフローを作成します。

「デザイン」の「新規」よりSubというワークフローを作成

Subに「引数」を設定します。(「変数」タブの右のタブ)

方向が入力の引数は呼び出し元から値を受け取ります。

方向が出力の引数は呼び出し元へ値を返却します。

Subに「引数」を設定

Subではこのようなシーケンスを組みます。

1行を書き込みで受け取った引数を表示し、

代入で出力引数に値を設定し呼び出し元に値を返却します。

1行を書き込みで受け取った引数を表示し、代入で出力引数に値を設定し呼び出し元に値を返却

Mainの「ワークフローファイルを呼び出し」の…ボタンをクリックすると

ファイルを開くダイアログが表示されるのでSubのxamlファイルを指定します。

Mainの「ワークフローファイルを呼び出し」の…ボタンをクリックするとファイルを開くダイアログが表示されるのでSubのxamlファイルを指定

次に「引数をインポート」をクリックします。

「引数をインポート」をクリック

呼び出し先の引数設定がウインドウに表示されるので値を設定します。

方向が入力のものに受け渡す固定値または変数を、

出力のものにSubから結果を受け取るためのMain側の変数を指定します。

ワークフローの引数指定

最後にSubから受け取った値を1行を書き込みで表示します。

Subから受け取った値を1行を書き込みで表示

このワークフローを実行するとMainとSubで

それぞれ受け渡された値が出力パネルに表示されます。

ワークフローを実行するとMainとSubでそれぞれ受け渡された値が出力パネルに表示

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