UiPath ワークフローファイルを呼び出し アクティビティ
この記事では他のワークフローファイル(xaml)を実行する
「ワークフローを呼び出し」アクティビティの機能と使い方を紹介します。
このアクティビティは過去に作成したワークフローを流用したい場合や、
複数のワークフローで共用する部品を利用するために使います。
アクティビティの使い方
「ワークフロー」、「呼び出し」より「ワークフローファイルを呼び出し」を
デザイナーパネルの中にドロップします。
プロパティ
共通
項目名 | 説明 |
---|---|
エラー発生時に実行を継続 | アクティビティでエラーが発生した場合の挙動を設定します。 Trueにすると処理を継続します。(例外が発生しない) Falseにすると処理を停止します。(例外発生) 空白の場合Falseの挙動になります。 発生した例外を受け取ってエラー処理を行う場合は トライ キャッチの中にアクティビティを設置します。 |
タイムアウト | タイムアウトはメール送信を中断するための時間(ミリ秒)です。 この時間を過ぎたらメール送信を停止し、例外が発生します。 設定しない場合は30秒です。変更する必要性は少ないでしょう。 |
表示名 | 表示名はデザイナーパネルに反映されます。 |
入力
ワークファイル名 | 起動するワークフローファイルの場所を指定します。 デザイナーパネルの「…」ボタンを押すと ファイルを開くダイアログで指定できます。 |
分離 | チェックすると呼び出し元とは別のWindowsプロセスで実施します。 呼び出すワークフローが異常停止して 操作不可能になりやすい場合にチェックを検討します。 |
引数 | 呼び出すワークフローに渡すパラメータ(入力)と 逆に受け取るパラメータ(出力)を指定します。 利用するには呼び出す側のワークフローに引数の設定をする必要があります。 |
その他
UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。
機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。
実行例
今回は「デザイン」の「新規」よりSubというワークフローを作成します。
Subに「引数」を設定します。(「変数」タブの右のタブ)
方向が入力の引数は呼び出し元から値を受け取ります。
方向が出力の引数は呼び出し元へ値を返却します。
Subではこのようなシーケンスを組みます。
1行を書き込みで受け取った引数を表示し、
代入で出力引数に値を設定し呼び出し元に値を返却します。
Mainの「ワークフローファイルを呼び出し」の…ボタンをクリックすると
ファイルを開くダイアログが表示されるのでSubのxamlファイルを指定します。
次に「引数をインポート」をクリックします。
呼び出し先の引数設定がウインドウに表示されるので値を設定します。
方向が入力のものに受け渡す固定値または変数を、
出力のものにSubから結果を受け取るためのMain側の変数を指定します。
最後にSubから受け取った値を1行を書き込みで表示します。
このワークフローを実行するとMainとSubで
それぞれ受け渡された値が出力パネルに表示されます。