UiPath ブラウザーにアタッチ アクティビティ

2020年10月27日

「ブラウザーにアタッチ」は既に開いているブラウザを操作するためのアクティビティです。

基本的にはUiPathで開いたブラウザを再度、操作するために利用することになるでしょう。

この記事ではその使い方を紹介します。

手順

まず「ブラウザーを開く」を設置して、開くURLを指定します。

(UiPath起動前に開いていたブラウザでも操作可能ですが、

 常に開かれているか保証できないため出来るだけUiPathで起動しましょう)

そしてUiPath.Core.Browser型の変数を用意して、出力プロパティに指定します。

(初期状態では変数の型が存在しないので検索する必要があります)

そして「ブラウザーを開く」の外に「ブラウザーをアタッチ」を設置し

ブラウザーにUiPath.Core.Browser型の変数を指定すると

ブラウザーを開く」で開いたブラウザーへの操作が継続して行えます。

プロパティ

共通

共通プロパティ
項目名説明
表示名デザイナーパネル上の表示名を設定します。
エラー発生時に実行を継続アクティビティでエラーが発生した場合の挙動を設定します。
Trueにすると処理を継続します。(例外が発生しない)
Falseにすると処理を停止します。(例外発生)
空白の場合Falseの挙動になります。
発生した例外を受け取ってエラー処理を行う場合は
トライ キャッチの中にアクティビティを設置します。

入力

入力プロパティ

ブラウザーのみ指定するケースが主でしょう。

項目説明
セレクターGUI要素を指定します。
設定することケース自体が少なく、
設定するにしても画面で自動設定することが主でしょう。
タイムアウト(ミリ秒)エラーがスローされる前にアクティビティが実行されるまで
待機する時間 (ミリ秒単位) を指定します。
既定値は 30000 ミリ秒 (30 秒) です。
ブラウザー接続先となる既存のUiPath.Core.Browser変数です。
ブラウザーの種類ブラウザーを開く」で設定済みで
ここでは設定しないケースが主でしょう。

利用するブラウザを指定します。
・IE
・FireFox
・Chrome
・Edge

PCにブラウザがインストールされている必要があります。
またIE以外はUiPathの拡張機能をブラウザに
インストールしておく必要があります。

オプション

オプションプロパティ

入力.セレクタープロパティで定義した UI 要素の検索を行う対象のアプリケーションウィンドウです。

任意項目で、指定する頻度は少ないでしょう。

出力

出力プロパティ

別の「ブラウザーのアタッチ」で開いているブラウザを使う場合に

UiPath.Core.Browser型の変数を指定します。

その「ブラウザーのアタッチ」の中で処理が完結する場合は

指定する必要はありませんが、複数のブラウザーを同時に開くような場合では、

このプロパティを設定する必要があります。

初期状態では変数の型に表示されないので型の検索を行う必要があります。

その他

UiPathのログに引数や変数の値が表示されるかを指定します。

機密性の高い情報を取り扱う場合にのみチェックする必要があります。

プライベートのキャプチャ

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