ChatGPTにExcelの数式を説明してもらう
ChatGPTにExcelの数式を説明してもらう方法を紹介します。
これは他の人が作った数式を理解する必要があるときに有用です。
- Excelの数式に慣れていない人が調べる場合
- 自分の解釈と突き合わせて、より正しいことを検証したい場合
手順
ChatGPTに下のように入力します。
このExcelの数式が何をしているかを説明してください。 =IF(ISERROR(VLOOKUP(F4,$C$4:$C$10,1,FALSE)),"×","〇")
このような回答になりました。
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。 VLOOKUP関数は、指定された範囲内で、指定された値を検索し、その値が見つかった場合には、指定された列の値を返します。以下は、この関数の引数の説明です。 ・F4: 検索する値を含むセルの参照 ・$C$4:$C$10: 検索対象となる範囲を指定するセルの範囲 ・1: 検索対象範囲内で、戻り値として返す列の番号 ・FALSE: 完全一致検索を指定する論理値 (TRUEの場合、検索値と完全に一致しない場合、近似値を返す) この数式では、VLOOKUP関数を使用して、F4に格納された値が$C$4:$C$10のセル範囲内で見つかるかどうかを調べています。 IF関数は、指定された条件に基づいて、TrueまたはFalseのいずれかの値を返します。以下は、この関数の引数の説明です。 ISERROR(VLOOKUP(F4,$C$4:$C$10,1,FALSE)): VLOOKUP関数の結果がエラー値の場合にTrueを返す関数 ・"×": Trueの場合、返す値 ・"〇": Falseの場合、返す値 つまり、この数式は、VLOOKUP関数で指定された値が$C$4:$C$10のセル範囲内に存在するかどうかを検索し、その結果がエラー値である場合は"×"を、そうでない場合は"〇"を返します。つまり、指定された値が存在する場合は"〇"が表示され、存在しない場合は"×"が表示されます。
理解しにくい説明の時もあるため、3パターンほど試してみることをお勧めします。
それなりに複雑な数式も理解可能です。下はC3のテキストがB3に何個含まれるか調べる数式です。
この数式が何をしているかを説明してください。
=IFERROR((LEN(B3)-LEN(SUBSTITUTE(B3,C3,"")))/LEN(C3),0)
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。 LEN関数は、指定された文字列の長さを返します。 SUBSTITUTE関数は、指定された文字列内で、指定された文字列を別の文字列に置換します。 IFERROR関数は、指定された式がエラーを返す場合に代替の値を返します。 この数式は、B3セル内に含まれる文字列に、C3セル内に指定された文字列が何回現れるかをカウントしています。具体的には、B3セル内の文字列からC3セル内に指定された文字列を置換し、置換前の文字列の長さから置換後の文字列の長さを引いた値を、C3セル内の文字列の長さで除算しています。 この計算結果は、指定された文字列の数に対応しており、文字列が存在しない場合は0を返します。例えば、B3セル内の文字列が"apple, orange, apple, banana, apple"で、C3セル内の文字列が"apple"の場合、この数式は「3」と評価されます。
この記事は2023年3月に書いていますが、2022年12月ごろに追加されたIMAGE関数は認識できました。
このExcelの数式が何をしているかを説明してください。
=IMAGE("https://cdn-dynmedia-1.microsoft.com/is/image/microsoftcorp/Highlight-Surface-Laptop-4-platinum-2-sizes:VP5-1920x600")
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用していますが、Excelのバージョンによっては使用できないか、正しく動作しない可能性があります。また、この数式を実行するには、IMAGE関数をサポートするExcelバージョンと、インターネットにアクセスできる環境が必要です。
IMAGE関数は、指定されたURLにある画像を表示するために使用されます。この数式では、Microsoft Surface Laptop 4の画像が表示されます。
具体的には、この数式は、指定されたURLにある画像を取得して、Excelのセルに表示します。これにより、Microsoft Surface Laptop 4の画像が表示され、セル内でプレビューされます。
回答できない例
一般的でない関数が利用されている
あまり使われない関数が利用されていると難しいようです。
下は数式のあるシート名を表示する数式ですが、そこまでは回答できませんでした。
この数式が何をしているかを説明してください。
=RIGHT(CELL("filename"),(LEN(CELL("filename")))-(FIND("]",CELL("filename"))))
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。 CELL関数は、指定されたセルの情報を返します。以下は、この関数の引数の説明です。 "filename": ファイル名とパスを含む現在のブックの名前を返します。 RIGHT関数は、指定された文字列から、指定された文字数の右側の文字列を返します。以下は、この関数の引数の説明です。 CELL("filename"): 現在のブックのファイル名を含む文字列 (LEN(CELL("filename")))-(FIND("]",CELL("filename"))): 右端から数えた、拡張子以外の文字列の長さを計算するための式 この数式では、CELL関数を使用して現在のブックのファイル名とパスを取得し、RIGHT関数を使用して、ファイル名の拡張子を除いた部分だけを取得しています。 具体的には、FIND関数を使用して、文字列中の括弧閉じ "]" の位置を検索し、その位置から文字列の末尾までの文字列の長さを計算しています。そして、RIGHT関数を使用して、その長さに基づいて、拡張子を除いた部分の文字列を取得しています。 したがって、この数式は、現在のブックのファイル名から拡張子を除いた部分を取得するために使用されます。
複雑すぎる数式
複雑さが増していくと精度が下がります。
次はB3のテキストからC3とD3のテキストの間の部分文字列を切り出す数式です。
この数式が何をしているかを説明してください。
=LET(
前文字の開始位置,FIND(C3,B3),
前文字数,LEN(C3),
切り出しの開始位置,前文字の開始位置+前文字数,
切り出し文字数,FIND(D3,B3)-前文字の開始位置-前文字数,
MID(B3,切り出しの開始位置,切り出し文字数)
)
数式の意図は正解していますが、具体例の結果予測に失敗しています。
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用していますが、Excelのバージョンによっては使用できないか、正しく動作しない可能性があります。また、この数式を実行するには、LET関数、FIND関数、LEN関数、MID関数をサポートするExcelバージョンが必要です。 LET関数は、式を評価し、名前付きの式を定義します。 FIND関数は、指定された文字列を検索して、最初に出現する位置を返します。 LEN関数は、指定された文字列の長さを返します。 MID関数は、文字列から指定された位置から指定された長さの文字列を取得します。 この数式は、B3セル内の文字列から、C3セル内の文字列の後ろに続く部分文字列を取得します。 まず、LET関数を使用して、前文字の開始位置、前文字数、切り出しの開始位置、切り出し文字数の値を設定します。次に、MID関数を使用して、元の文字列の切り出しの開始位置から切り出し文字数分の文字列を取得します。 具体的には、B3セル内の文字列が「apple, orange, banana, mango」とし、C3セル内の文字列が「orange」、D3セル内の文字列が「banana」の場合、この数式は「, banana」という文字列を返します。すなわち、元の文字列から「orange」の後ろから、「banana」の前までの文字列を抽出します。
LET関数を使わない数式では正答でした。
この数式が何をしているかを説明してください。
=MID(B3,FIND(C3,B3)+LEN(C3),FIND(D3,B3)-FIND(C3,B3)-LEN(C3))
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。
MID関数は、文字列から指定された位置から指定された長さの文字列を取得します。
FIND関数は、指定された文字列を検索して、最初に出現する位置を返します。
LEN関数は、指定された文字列の長さを返します。
この数式は、B3セル内の文字列から、C3セル内の文字列の次の位置から始まり、D3セル内の文字列の前の位置で終わる部分文字列を取得します。
具体的には、B3セル内の文字列が「apple, orange, banana, mango」とし、C3セル内の文字列が「orange」、D3セル内の文字列が「banana」の場合、この数式は「, mango」という文字列を返します。すなわち、元の文字列から「orange」の後の位置から、「banana」の前の位置までの文字列を抽出します。
数式から読み取れない情報
例えば次の数式はA1セルに10%の手数料率を加算しています。
この数式が何をしているかを説明してください。
=A1*1.10
当然ながら前提情報がなければ10%が何かは分かりません。
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。 この数式は、A1セル内の数値に10%の増加を加えることを意味しています。具体的には、A1セル内の数値を取得し、その値に1.1を乗算して、10%の増加を加えた値を計算します。 例えば、A1セル内の値が「100」とすると、この数式は「110」という値を返します。A1セル内の値が「50」とすると、この数式は「55」という値を返します。よって、この数式は、ある値に10%の増加を加えるために使用されます。
この10%が何かという情報を与えると回答が変わります。
この数式が何をしているかを説明してください。10%は手数料率です。
=A1*1.10
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。 この数式は、A1セル内の数値に10%の手数料を加えることを意味しています。具体的には、A1セル内の数値を取得し、その値に1.1を乗算して、手数料を加えた値を計算します。 例えば、A1セル内の値が「100」とすると、この数式は「110」という値を返します。A1セル内の値が「50」とすると、この数式は「55」という値を返します。よって、この数式は、ある金額に手数料を加えるために使用されます。
ただし一般的な事柄であれば、予想して回答することがあります。
これはURLのパラメータ(クエリパラメータ)から値を抽出する数式です。
この数式が何をしているかを説明してください。
=SUBSTITUTE(
MID($A2,
FIND(B$1,$A2),
IFERROR(FIND("&",$A2,FIND(B$1,$A2))-FIND(B$1,$A2),LEN($A2))
),
B$1&"=",
""
)
以下、回答全文です。
この数式は、Excelの関数を使用しています。 MID関数は、文字列から指定された位置から指定された長さの文字列を取得します。 FIND関数は、指定された文字列を検索して、最初に出現する位置を返します。 IFERROR関数は、指定された式がエラーを返す場合に、代替の値を返します。 LEN関数は、指定された文字列の長さを返します。 SUBSTITUTE関数は、指定された文字列内の一部の文字列を別の文字列に置換します。 この数式は、A列にURLが含まれる場合、B列に指定されたパラメーターの値を取得します。 まず、MID関数を使用して、A列のセルから指定されたパラメーターの値が含まれる部分文字列を取得します。そのために、FIND関数を使用して、B列のセルに指定されたパラメーターが含まれる位置を検索します。次に、IFERROR関数を使用して、A列のセル内でB列のパラメーターの後に最初に出現する「&」の位置を検索し、その位置とB列のセルに指定されたパラメーターの位置との差を計算します。しかし、パラメーターの値がURLの最後にある場合には、「&」が存在しないため、IFERROR関数がエラーを返します。その場合、LEN関数を使用して、A列のセルの長さを取得します。これにより、B列に指定されたパラメーターの値が含まれる部分文字列全体が取得できます。 その後、SUBSTITUTE関数を使用して、B列のパラメーター名とイコール(=)を置換して、パラメーターの値だけを残します。したがって、この数式は、A列のセルから、B列に指定されたパラメーターの値を抽出し、B列に結果を返します。
数式が複雑なため、不正確な部分もありますが、&を条件にしていることからURLのパラメータ(クエリパラメータ)だと判断しているようです。
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