Power Automate 「sort」関数

English version.

sortはPower Automateの式に使用する関数で、配列(アレイ)の内容を昇順で並び替えます。

もし降順で並び替えたい場合は、reverseを併用します。

仕様

sort(<collection>,<sortBy>)
引数省略時の値説明
collection省略不可対象の配列を指定
sortBy複数列を持つ配列の場合、必須。
列が一つの場合、不要。
複数列を持つ配列の場合、
並び替えの基準とする列を指定。
各引数の詳細

利用方法

多くの場合、種類が「アレイ」の変数の初期化か設定の際の「値」の中で利用されます。

「式」タブ、sortをクリックすると関数名と()が数式欄にセットされます。

引数を設定後、「OK」ボタンを押し、次のような表示になれば設定完了です。

この紫のアイコンをクリックすると関数を変更可能です。

動的なコンテンツや変数を利用する場合は特殊な指定を行います。

動的なコンテンツを式で取得する方法

引数と結果の例

列が一つの配列(アレイ)

例えば、次のような配列(アレイ)を用意します。変数名は「srcArray」です。

[5,2,1,3,4]

次の式を実行すると、昇順に並び替えた配列(アレイ)が結果になります。

sort( variables('srcArray') )
並び替え前
並び替え後

列が複数の配列(アレイ)

列が複数の場合、sortByで並び替えの基準列を指定する必要があります。

例として、次のJSONで配列(アレイ)を作成します。

[
	{ "Number": 1, "Name": "Z", "Qty": 500 },
	{ "Number": 2, "Name": "Y", "Qty": 300 },
	{ "Number": 3, "Name": "Z", "Qty": 400 }
]

このような構造の配列(アレイ)になります。

NumberNameQty
1Z500
2Y300
3X400

sortByには列名を指定します。この例は「Number」、「Name」、「Qty」が列名です。

sort( variables('srcArray') ,'Qty')

実行すると「Qty」を基準に並び替えます。

[
  {"Number": 2,"Name": "Y","Qty": 300},
  {"Number": 3,"Name": "Z","Qty": 400},
  {"Number": 1,"Name": "Z","Qty": 500}
]
NumberNameQty
2Y300
3X400
1Z500

降順に並び替え

reverseと組み合わせると降順の並び替えになります。

例えば、次のような配列(アレイ)を用意します。変数名は「srcArray」です。

[5,2,1,3,4]

次の式を実行すると、降順に並び替えた配列(アレイ)が結果になります

reverse( sort(variables('srcArray')) )
並び替え前
並び替え後

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