Excel VLOOKUP関数で#N/Aエラーを解決する方法
VLOOKUP関数は、Excelで広く使用される便利な関数ですが、完全一致で検索する際(第4引数にFALSEを指定した場合)、検索値に一致するものがないと#N/Aエラーが発生します。
このエラーが他の数式やSUM関数などに波及すると、計算結果全体が#N/Aエラーとなってしまう可能性があります。
本記事では、この#N/Aエラーへの効果的な対処方法を紹介します。
解決方法
これらの方法を状況に応じて使い分けることで、#N/Aエラーを効果的に管理し、Excelシートの信頼性と可読性を向上させることができます。
- 基本的な対処: IFERROR関数を使用
- #N/Aエラーのみに対処: IFNA関数を使用
- 最新の方法: XLOOKUP関数を使用(可能な場合)
基本的な対処: IFERROR関数を使用
#N/Aエラーに対処する最も一般的な方法は、IFERROR関数を使用することです。
構文:
=IFERROR(VLOOKUP関数,エラーの時の表示)
例:
=IFERROR(VLOOKUP(G5, $C$4:$D$9, 2, FALSE), 0)
この例では、検索結果が見つからない場合に0を返します。エラー時の表示は状況に応じて変更できます:
- 空白にする:
""
- エラーメッセージを表示:
"該当なし"
#N/Aエラーのみに対処: IFNA関数を使用
IFERROR関数はVLOOKUP関数のエラー以外にも反応します。
#N/Aエラー以外のエラーを検知したい場合は、IFNA関数を使用します。この関数は#N/Aエラーのみを対象とするため、より精密な制御が可能です。
構文:
=IFNA(値, エラー時の表示)
例:
=IFNA(VLOOKUP(G4, $C$4:$D$9, 2, FALSE), 0)
IFNA関数を使用することで、#N/Aエラー以外のエラー(例:#DIV/0!)は通常通り表示され、潜在的な問題を見逃さずに済みます。
最新の方法: XLOOKUP関数を使用
XLOOKUP関数は、VLOOKUP関数の進化版で、エラー処理が組み込まれています。
XLOOKUP関数を使用すれば、IFERROR関数やIFNA関数を追加せずに、エラー処理を簡潔に記述できます。
構文:
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値の範囲, [検索結果がない場合の値])
例:
=XLOOKUP(G4, $C$4:$C$9, $D$4:$D$9, 0)
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