Excel VLOOKUP関数で#N/Aエラーを表示させない方法

2021年11月6日

VLOOKUP関数で完全一致で検索した際、

(第4引数にFALSEを指定した場合)

検索値に一致するものがないと#N/Aエラーとなります。

VLOOKUP関数が失敗し、#N/Aエラーとなっている状態
VLOOKUP関数が失敗し、#N/Aエラーとなっている状態

もし#N/Aエラーのセルが他の数式や

SUM関数など他の関数に含まれていると、

そちらも#N/Aエラーとなってしまいます。

#N/Aエラーしているセルを含む数式や関数も#N/Aエラーとなる状態
N/Aエラーしているセルを含む数式や関数も#N/Aエラーとなる状態

この記事では、この#N/Aエラーへの対処方法を紹介します。

手順

#N/Aエラーに対処するにはIFERROR関数を使用します。

VLOOKUP関数に使用する場合は下記のような数式になります。

=IFERROR(VLOOKUP関数,エラーの時の表示)

今回の例では見つからない場合を0にします。

VLOOKUP関数に対してIFERROR関数を設定
VLOOKUP関数に対してIFERROR関数を設定

このエラーの時の表示は""として空白にしたり

エラーとなったことを通知するメッセージにするのも有効です。

下の例では合計金額にエラーメッセージを表示するようにしています。

IFERROR関数にエラーメッセージを表示する例
IFERROR関数にエラーメッセージを表示する例

この方法でVLOOKUP関数以外であっても

エラーとならずに対処することが出来ます。

応用的な方法(検索結果がないエラーにのみ対処したい)

#N/Aエラーは検索結果がない時のエラーです。

それに対しIFERROR関数は全てのエラーに対応する関数のため

こちらの方が取扱い範囲が広いです。

多くの場合ではIFERROR関数で対応すれば問題はありません。

ただ#N/Aエラー以外が発生する場合は

検索結果がない場合以外の異常が発生しているということです。

それを別のエラーとして検知したい場合もあります。

#DIV/0!エラーが発生しているが、IFERROR関数で対処されている状態
DIV/0!エラーが発生しているが、IFERROR関数で対処されている状態

それをエラーとして検知したい場合は

IFNA関数という#N/Aエラーのみを

対象とする関数を使用します。

IFNA関数IFERROR関数と同じ引数です。

=IFNA(値,エラーの時の表示)
IFNA関数を使用し、VLOOKUP関数で見つからない場合のみ対処している例
IFNA関数を使用し、VLOOKUP関数で見つからない場合のみ対処している例

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XLOOKUP関数の場合

XLOOKUP関数では引数で検索結果がない場合の値を指定可能になっています。

よってIFNA関数IFERROR関数を使用せずに

XLOOKUP関数だけで実現できるという改善がされています。

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