Excel 数値の四捨五入/切り上げ/切り捨て(ROUND関数、ROUNDUP関数、ROUNDDOWN関数)
ROUND系の関数を使うと指定した桁数で数値で端数処理が可能です。
この記事では、その仕様と使い方を紹介します。
目次
仕様
四捨五入(ROUND関数)
=ROUND(数値,桁数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 四捨五入する数値を指定。 |
桁数 | 省略不可 | 端数を四捨五入する結果の桁数を指定。 正数であれば負の桁、負数であれば正の桁に四捨五入。 |
切り上げ(ROUNDUP関数)
=ROUNDUP(数値,桁数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 切り上げる数値を指定。 |
桁数 | 省略不可 | 端数を切り上げる結果の桁数を指定。 正数であれば負の桁、負数であれば正の桁に切り上げ。 |
切り捨て(ROUNDDOWN関数)
=ROUNDDOWN(数値,桁数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 切り捨てる数値を指定。 |
桁数 | 省略不可 | 端数を切り捨てる結果の桁数を指定。 正数であれば負の桁、負数であれば正の桁に切り捨て。 |
引数2:桁数
下記のとおりです。3以降、-3以降も続きます。
指定 | 位 |
---|---|
-2 | 100 |
-1 | 10 |
0 | 1 |
1 | 1/10 |
2 | 1/100 |
使用例
引数の与える値のパターンと結果を例示します。

スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数の一つ以上を複数セルの範囲で指定します。

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

スピルを利用することで今回の例では、
E3セルに入力するだけでよいため(E3以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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