Excel 順位に該当する数値を取得(LARGE関数、SMALL関数)
LARGE関数とSMALL関数は順位を指定し
範囲内に該当する数値を取得する関数でRANK関数の逆の働きをします。
関数 | 説明 |
---|---|
LARGE | 順位を降順で取得 |
SMALL | 順位を昇順で取得 |
この記事では、その仕様と使い方を紹介します。
仕様
=LARGE関数(配列,順位) =SMALL関数(配列,順位) <配列> 順位を求めるための値の一覧のセル範囲を指定します。 <順位> 取得する順位を指定します。
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
配列 | 省略不可 | 順位を求めるための値の一覧のセル範囲を指定 |
順位 | 省略不可 | 値を取得する順位を指定。 |
利用例(関数/引数別 結果の違い)
B列に数値の一覧、CとD列にRANK関数の結果、
F列に順位、GとH列にLARGEとSMALL関数の結果を表示しています。
下記がそれぞれ対になっていることがわかります。
RANK関数(降順)⇔LARGE関数
RANK関数(昇順)⇔SMALL関数
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には通常、一つの値しか指定しない引数2も範囲で指定します。
そしてスピルであれば配列の絶対参照($)が不要です。
例ではLARGE関数ですが、SMALL関数でも同じです。
数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。
スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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