Excel 数値を円(¥)形式の文字列に変換(YEN関数)
YEN関数は数値を指定し、日本円の通貨形式の文字列に変換する関数です。
この記事ではYEN関数の仕様と実行例を紹介します。
目次
仕様
=YEN(数値,桁数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | 円形式の文字列に変換する数値を指定。 |
桁数 | 0 | 表示桁数を指定。端数は四捨五入。 |
桁数の値 | 説明 |
---|---|
-2 | 百の位 |
-1 | 十の位 |
0 | 一の位 |
1 | 小数点以下第1位 |
2 | 小数点以下第2位 |
実行例
先頭に円(\)マーク、端数は四捨五入され、3桁カンマ付文字列に変換されます。
数値以外は#VALUE!エラーとなります。
![数値/桁数別、実行結果一覧](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/06/image-44.png)
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数を範囲で指定します。
![スピルでYEN関数を記述する例](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/05/image-123.png)
数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。
![C3に指定したYEN関数がC12まで自動拡大](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2020/05/image-124.png)
スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。