Excel 数値をバーツ(タイの通貨)形式の文字列に変換(BAHTTEXT関数)
BAHTTEXT関数は数値を指定し、通貨形式の文字列に変換する関数です。
…かなり使い道が限られユーロや人民元を差し置いて存在しているので
ジョーク関数かローカル対応時の消し忘れと思われます。
この記事ではBAHTTEXT関数の仕様と実行例を紹介します。
目次
仕様
=BAHTTEXT(数値)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
数値 | 省略不可 | タイ語の文字列に変換する数値を指定 |
実行例
タイ語のバーツ表記になります。数値以外は#VALUE!エラーとなります。

スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数を範囲で指定します。

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。