Excel 区間に含まれる数値の個数を取得し度数分布表を作成(FREQUENCY関数)

2023年6月8日

English version.

FREQUENCY関数は度数分布表を作成しヒストグラムを表示するための関数です。

この記事では関数の仕様と使い方を詳細します。

ただし使い勝手が悪いためヒストグラムの作成には、COUNTIFS関数の使用を推奨します。

仕様

=FREQUENCY(データ配列,区間配列)
引数省略時の値説明
データ配列省略不可値を指定。
区間配列省略不可度数を指定。
引数の詳細

FREQUENCY関数は配列数式にするか、スピルに対応しているバージョンで利用する必要があります。

使用例

C列の得点の度数分布表をF列に作成する例です。

区間配列の数値は昇順で並んでいる必要があります。

度数分布表を作成するサンプル

配列数式でもスピルでも関数の結果、得られる数値は同じです。

結果の範囲文言つき

配列数式の場合

スピルが利用できないバージョンの場合、配列数式を利用します。

下方向に複製するため、データ配列と区間配列は絶対参照で数式を作成します。

関数を入力。データ配列と区間配列は絶対参照で。

関数をセルコピーします。

下方向にセルコピー

関数を全て選択した状態で数式入力状態にし、[Ctrl]と[Shift]を押しながら[Enter]を押下すると配列数式に変わり式が完成します。

{}で囲まれていれば配列数式になっています。

[Ctrl]と[Shift]を押しながら[Enter]を押下し配列数式に変換
スピルでの使用例

スピルの場合

スピルが利用できるバージョンであれば、スピルを使用します。

この場合、区間配列を1セル少なく指定して通常通り[ENTER]で数式を確定させます。

この方法では絶対参照が不要で、セルが自動拡大されます。

問題点

この関数を知らずに度数だけを見たとき20であれば20代の数値(20~29)と

直感的に読んでしまうためそのままでは誤認しやすいです。

よって区間配列をそのまま表示に使用せず別途、明記する必要があります。

また配列数式にしてしまうと行削除などに制限がかかり編集が難しくなります。

更に配列数式自体の認知度が低い点も多人数で共有する場合はデメリットになります。

よってCOUNTIFS関数の方が判り易く特段デメリットもないため、そちらの利用を推奨します。

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