FREQUENCY関数は度数分布表を作成しヒストグラムを表示するための関数です。
この記事では関数の仕様と使い方を詳細します。
ただし使い勝手が悪いためヒストグラムの作成には、
COUNTIFS関数の使用を推奨します。
仕様
=FREQUENCY関数(データ配列,区間配列)
FREQUENCY関数は配列数式である必要があります。(後述)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
データ配列 | 省略不可 | 値を指定。 |
区間配列 | 省略不可 | 度数を指定。 |
使用例
C列の得点の度数分布表をF列に作成する例です。
区間配列の数値は昇順で並んでいる必要があります。
FREQUENCY関数の数式を入力します。

下方向に複製するためデータ配列と区間配列は絶対参照で記述します。

関数をセルコピーします。

関数を全て選択した状態で数式入力状態にし、
[Ctrl]と[Shift]を押しながら[Enter]を押下すると配列数式に変わり式が完成します。
{}で囲まれていれば配列数式になっています。
![[Ctrl]と[Shift]を押しながら[Enter]を押下し配列数式に変換](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
ただしスピルが対応されているバージョンであれば、
F3セルで[Enter]を押すだけで構いません。
この方法では絶対参照が不要で、セルが自動拡大されます。
関数の結果を見ると上から1行目には0~最初の区間までの個数が、
2行目は最初の行との間まで個数が取得されます。

問題点
この関数を知らずに度数だけを見たとき20であれば20代の数値(20~29)と
直感的に読んでしまうためそのままでは誤認しやすいです。
よって区間配列をそのまま表示に使用せず別途、明記する必要があります。
また配列数式にしてしまうと行削除などに制限がかかり編集が難しくなります。
更に配列数式自体の認知度が低い点も多人数で共有する場合はデメリットになります。
よってCOUNTIFS関数の方が判り易く特段デメリットもないため、そちらの利用を推奨します。
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