Excel ヒストグラムを作成する方法(分析ツール、アドインなし)

2021年11月6日

グラフとして用意されているヒストグラムは使い勝手が良くないため

COUNTIFS関数と折れ線・棒グラフでの作成方法を紹介します。

手順

データと度数分布表シートに作成

度数分布を出したいデータをシートに用意

度数分布を出すデータサンプル
度数分布を出すデータサンプル

最大値と最小値を取得し階級幅を決める

シートを追加し、MAX関数でデータの最大値を、MIN関数でデータの最小値を求めます。

別シートにデータの最大値と最小値を取得

最大値と最小値を元に階級幅を決めます。

今回は10階級に分けるため100とします。

加えて数式を見やすくするため、セルに「階級幅」と命名しています。

階級幅を追加

度数分布表の項目行を作成

度数分布表のため下記の項目を用意します。

  • 下限
  • 上限
  • 階級
  • 件数
  • 累計
度数分布表に項目を用意

度数分布表のデータ行を作成

度数分布表に下記のように数式を入れていきます。

1行目を追加した度数分布表
項目数式
=ROW()-7

8行目が1、9行目が2、10行目が3と
連番になるように数式を組みます。
1の行が違う場合は調整してください。
ROW関数を使わずにオートフィルや
足し算で連番を作っても構いません。
下限=(B8-1)*階級幅+1
上限=B8*階級幅
階級=C8&"~"&D8
件数=COUNTIFS(データ!$A:$A,">="&C8,データ!$A:$A,"<="&D8)
累計=IF(B8=1,F8,G7+F8)

数式をコピー&ペーストします。

最大値が1000のため900~1000の階級が出来るまでペーストします。

これで度数分布表が完成します。

度数分布表の完成品
度数分布表の完成品

グラフでヒストグラムを作成

グラフを追加

階級から累計を選択し縦棒グラフを作成し新シートを追加、ペーストします。

階級~類型を選択
縦棒グラフを作成
縦棒グラフを作成
新シートを追加し、グラフをコピー&ペースト
新シートを追加し、グラフをコピー&ペースト

件数(棒グラフ)、累計(折れ線)の2軸複合グラフに変更

グラフを右クリックし「グラフの種類の変更」を選択します。

「グラフの種類の変更」を選択
「組み合わせ」を選択

累計の設定を変更します。

グラフの種類折れ線
第2軸チェック
類型を「折れ線」の第2軸に変更

第2軸に設定すると値の大きさの違う系列が同じ高さでプロットされます。

第2軸の設定完了

見た目を調整

書式を調整してヒストグラムに近づけます。

見た目だけの調整ですのでここから先は必須ではありません。

まず棒グラフの系列を右クリックし「データ系列の書式設定」を選択します。

「データ系列の書式設定」を選択

要素の間隔を0%に変更します。

要素の間隔を0%に変更
要素の間隔を0%に変更後
要素の間隔を0%に変更した結果

棒グラフに黒の枠線を入れて境界を明確にします。

棒グラフに黒の枠線を設定

ヒストグラムの見た目に調整完了です。

ヒストグラム完成

Excelを効率的に習得したい方へ

当サイトの情報を電子書籍用に読み易く整理したコンテンツを

買い切り950円またはKindle Unlimited (読み放題) で提供中です。

Word-A4サイズ:1,400ページの情報量で

(実際のページ数はデバイスで変わります)

基本的な使い方、関数の解説(140種類)、

頻出テクニックと実用例(109種類)、

XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピルなど便利な新機能を紹介。

体系的に学びたい方は是非ご検討ください。

アップデートなどの更新事項があれば随時反映しています。

なお購入後に最新版をダウンロードするには

Amazonへの問い合わせが必要です。

関連記事

使用した関数の詳細

セルの列と行の位置を取得(ROW関数とCOLUMN関数)

最小の数値を取得(MIN関数)

最大の数値を取得(MAX関数)

最頻値(現れる頻度が最も高い数値)を取得(MODE.SNGL関数、MODE.MULT関数)