Excel 指定セル範囲から指定位置の行・列を取得(CHOOSEROWS・CHOOSECOLS)

2023年2月3日

English version.

CHOOSEROWS関数とCHOOSECOLS関数は

2022年9月にMicrosoft365(Office365)のExcelに追加された新機能で、

セル範囲の一部分を取得する関数です。

単独で使うよりも、セル範囲を返す別関数の結果を編集や、別関数に渡す範囲を編集するなど

他の関数と組み合わせて利用することの多い関数です。

TAKE関数と挙動が似ていますが、TAKE関数は先頭/末尾からの行数/列数で取得しますが、

CHOOSEROWS関数とCHOOSECOLS関数は行/列の位置を指定します。

仕様

=CHOOSEROWS(array,row_num1,row_num2, ~ row_numN)
=CHOOSECOLS(array,col_num1,col_num2, ~ col_numN)
引数省略時の値説明
array省略不可対象のセル範囲を指定します。
row_num1 ~ N
col_num1 ~ N
省略不可抽出する行・列の位置を指定します。(先頭1、末尾-1)
1つ以上、指定する必要があります。
引数の詳細

使い方

1つ目の引数に対象のセル範囲、2つ目以降の引数に取得する行か列の位置を指定します。

位置は1つ以上、指定します。

位置は複数指定可能です。一度に複数の離れた部分を抽出できるのもTAKE関数との違いです。

負の数を指定すると末尾からの位置指定になります。

CHOOSECOLSで列をフィルタリングすると、

セル指定やコピー/ペーストよりも効率的な場合があります。

この関数は結果としてセル範囲を返すスピル関数と組み合わせるケースの多い関数です。

特にXLOOKUP関数の結果を特定の列のみに制限したいときに有効です。

SORT関数SORTBY関数FILTER関数の結果に対しても有効です。

Excel完全マスター: 関数・テクニック・新機能を網羅した決定版ガイド

本書は、Excelの基礎から応用まで、包括的に学べるガイドブックです。当サイトの豊富な情報を、電子書籍向けに最適化し、読みやすく再構成しました。

【本書の特徴】

  • 情報量:Word-A4サイズ換算で1,400ページ相当
  • 基本操作から高度なテクニックまで、段階的に学習可能
  • 140種類の関数を詳細に解説
  • 109種類の実用的なテクニックと具体例を紹介
  • 最新機能(XLOOKUP関数、LET関数、シートビュー、LAMBDA関数、スピル等)を徹底解説

【対象読者】

  • Excel初心者からプロフェッショナルまで
  • 体系的にExcelスキルを向上させたい方
  • 業務効率化を目指すビジネスパーソン
  • データ分析や可視化のスキルを磨きたい方

【本書の強み】

  • 実務に即した例題と解説
  • 視覚的な図表やスクリーンショットで理解を促進
  • 最新のExcelバージョンに対応した内容
  • 著者の長年の経験に基づく、実践的なTipsを多数収録

【更新とサポート】

  • 常に最新の情報を反映するため、定期的に内容を更新
  • 最新版の入手方法:Amazonカスタマーサポートへお問い合わせください

【入手方法】

  • 買い切り:950円
  • Kindle Unlimited:読み放題プランで利用可能

Excelマスターを目指す方、業務効率を劇的に向上させたい方に、自信を持っておすすめできる一冊です。この1冊で、Excelの可能性を最大限に引き出す力が身につきます。

関連記事

活用例

ピボットテーブルで中央値を計算(の代替方法)

セル範囲をランダムで並び変える数式

値の存在する行のみ抽出する数式

関数の仕様と使い方の記事一覧