Excel 配列(セル範囲)をテキストに変換(ARRAYTOTEXT関数)
ARRAYTOTEXT関数は配列(セル範囲)をテキストに変換する関数です。現状では使い道の少ない関数です。
仕様
=ARRAYTOTEXT(配列,書式)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
配列 | 省略不可 | テキストに変換する配列(セル範囲)を指定 |
書式 | 0 | 0…読みやすい簡潔な形式。 返される文字列は、一般的な書式設定が適用されているセルに表示される文字列と同じになります。 1…エスケープ文字と行の区切り文字を含む厳格なフォーマット。 数式バーに入力したときに解析できる文字列を生成します。 返された文字列は、ブーリアン、数値、エラーを除き、引用符で囲まれます。 |
使用例
配列(セル範囲)と結果の例です。

書式に0を指定
書式に0を指定した場合は、TEXTJOIN関数に近い結果になります。日付はシリアル値に変換されます。
123, 123.456, 123, ABC, TRUE, FALSE, 45068, 45068.5213541667
書式に1を指定
書式に1を指定した場合は、配列(セル範囲)のテキスト表現になります。日付はシリアル値に変換、テキストはダブルコーテーションで囲まれます。
{123;123.456;"123";"ABC";TRUE;FALSE;45068;45068.5213541667}
=を付けて数式バーに指定するとスピルとしてセル範囲に展開されます。

セル範囲は複数列でも変換可能です。
{"数値(整数)",123;"数値(少数)",123.456;"テキスト(数字)","123";"テキスト","ABC";"論理値",TRUE;"論理値",FALSE;"日付",45068;"日時",45068.5213541667}

配列(セル範囲)を引数とする関数に利用することも可能です。
頻度は低いですが、セル範囲を使わずに一つのセルの数式を作りたい場合に有効です。

プログラム言語の配列のコード
大量の要素を持つ配列を初期化したい場合にコードの作成の補助として使用すると効率的です。
1次元配列
JavaScriptなど
1行に値を並べてカッコをSUBSTITUTE関数で変換するとJavaScriptなど配列になります。
=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(ARRAYTOTEXT(セル範囲,1),"{","["),"}","]")

Power Automate Desktop
SUBSTITUTE関数でダブルコーテーションをシングルコーテーションに変換して(変換しなくても自動変換されますが)、%で囲むとPower Automate Desktopのリストになります。
=SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(ARRAYTOTEXT(セル範囲,1),"{","%["),"}","]%"),"""","'")

2次元配列
さらにSUBSTITUTE関数での変換を増やすと2次元配列を作成可能です。
JavaScriptなど
="["&SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(ARRAYTOTEXT(セル範囲,1),"{","["),"}","]"),";","],[")&"]"

Power Automate Desktop
="%["&SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(ARRAYTOTEXT(セル範囲,1),"{","["),"}","]"),";","],["),"""","'")&"]%"

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