Power Automate 「isFloat」関数

English version.

テキストがFloatまたは整数の形式になっているかを調べます。

公式ヘルプでは文字列関数に属していますが、PowerAutomateの画面では論理比較関数に属しています。

仕様

isFloat('<string>', '<locale>')
引数省略時の値説明
string省略不可調べる対象のテキスト
localeインバリアントカルチャ(主に英語圏)判定のためのロケール(地域設定)。
各引数の詳細

利用方法

多くの場合、「条件」の中で利用されます。

その後のアクションで結果を使用するために、

種類が「ブール値」の変数の初期化か設定の際の「値」の中でも頻繁に利用されます。

「式」タブ、isFloatをクリックすると関数名と()が数式欄にセットされます。

引数に動的なコンテンツや変数を利用する場合は特殊な指定を行います。

動的なコンテンツを式で取得する方法

次のような表示になれば設定完了です。

この紫のアイコンをクリックすると関数を変更可能です。

例えば isFloat('10.5') を実行すると、小数のため結果はtrueになります。

検証した限り、結果は次のようになります。

曖昧な判定結果も存在するため、意図しない結果になるケースがあります。

結果備考
isFloat('10.0')true
isFloat('10')true整数もtrue。
isFloat('10.5')true
isFloat('10,5')trueカンマの判定が微妙。
isFloat('100,0,00,5')trueカンマの判定が微妙。
isFloat('100.000.5')falseピリオド複数。
isFloat('10-5')false
isFloat('1000.5')true
isFloat('1,000.5')true
isFloat('1.000,5')false主にドイツ語の形式。
isFloat('100 000,5')false主にフランス語の形式。
isFloat('a')falseアルファベット。
isFloat('10')false全角文字。

locale

二つ目の引数では地域を設定します。

初期状態では主に英語圏のフォーマットで、桁区切りが「,」、少数点が「.」として扱います。

多くの場合、このままで構いませんが、例えばドイツ、フランス、ロシア、スイスなど異なるフォーマットの国も多く存在します。

そのような国の表記を処理する場合、二つ目の引数としてロケールを設定します。

例えば、フランスのフォーマットであれば 'fr-FR' を設定します。

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