Excel セルに棒グラフや色の強弱(ヒートマップ)を表示する方法
データビジュアライズ(可視化)の方法はグラフがメジャーですが、
条件付き書式を使う方法もあります。
表現方法はアイコンセット、カラースケール、データバーの3種類があり
手軽に設定可能で高い訴求効果を持ちます。
![アイコンセット](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-01-1.png)
![カラースケール(ヒートマップ)](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-03.png)
![データバー](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-05-1.png)
この記事ではそれぞれの設定方法と
適切な使用場面、類似機能との比較を紹介します。
条件付き書式の表現方法の比較
「特徴的な箇所の発見」と「数値の差の度合いの把握」の能力が
トレードオフとなっており状況によって適切なものを選択します。
表現方法 | 特徴的な箇所の発見 | 数値の差の度合いの把握 |
---|---|---|
カラースケール | 適切 | 適切でない |
アイコンセット | 中間 | 中間 |
データバー | 適切でない | 適切 |
種類と設定方法
アイコンセット
特徴
セルに矢印や星などのアイコンを表示します。
そのセルが全体に比べて、大きいのか少ないのか中くらいなのかを
ざっくりと把握したいときに向きます。
![アイコンセットの例](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-01-1.png)
設定方法
まず設定したい範囲を選択し
「条件付き書式」>「アイコンセット」から
任意のものを選択します。
どれも3~5段階の間でそのセルが
どのクラスに位置するかを表示するものです。
「良い状態が緑、悪い状態が赤」
「良い悪いがない場合、すべて灰色」など
数値の大小の意味合いを表現するものを選ぶとよいです。
設定後、「ルールの管理」を選択すると
閾値やアイコンの順序などの調整を行うことが可能です。
![アイコンセットの設定方法](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-02.png)
例であれば月毎や地域毎など
1列または1行づつ閾値を別系統にしたい場合は、
それぞれ選択、設定を繰り返す必要があります。
Ctrlによる分割選択や書式コピーでは同一系列にされてしまいます。
カラースケール
特徴
セルの数値の強弱を色で表します。
数値の大きい箇所、小さい箇所が最も分かりやすい表現で、
異常値を見つけたい時などに大きい効果を発揮します。
逆にそのセルがどの程度のレベルなのかや、
数値の差の把握には向きません。
![カラースケールの例](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-03.png)
設定方法
「カラースケール」を選択するところ以外はアイコンセットと同様です。
![カラースケールの設定方法](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-04.png)
データバー
特徴
セルごとに棒グラフを表示します。
アイコンセットやカラースケールと違って
どこが大きいか小さいかの把握は難しいですが
推移やセル間でどの程度の差があるのかの把握が得意な表現です。
またグラフ機能の棒グラフと違い、二次元表との相性が良いです。
![データバーの例](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-05-1.png)
負の数にも対応しており、赤く表現されます。
![カラースケールの例。負の数あり](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2019/03/image-63.png)
設定方法
「データバー」を選択するところ以外はアイコンセットと同様です。
![データバーの設定方法](https://blog-tips.sekenkodqx.jp/wp-content/uploads/2018/12/excel-format0002-06.png)
同様な用途の機能との比較
数値の大小を視覚的に表現する方法は複数あり
下記のように得意分野が異なります。
条件付き書式が最も扱いやすいので
最初に使用を検討し、適切でない場合は
他の機能の使用を検討するとよいでしょう。
機能 | 最適な場面やメリット | 手間 |
---|---|---|
条件付き書式 ・データバー ・カラースケール ・アイコンセット | ・行・列(2次元の表)の数値の大小を比較したい場合 ・データ数が多い場合 ・手軽な上に表現力が高いため、 これで充足する場面が多い | 小 |
スパークライン ・折れ線 ・縦棒 ・勝敗 | ・行(1次元)の数値の大小を比較したい場合 ・データ数が少ない場合 ・時系列を折れ線グラフで 表現したい場合(条件付き書式にない) | 小 |
グラフ | ・複合グラフを使用したい場合 ・レーダーチャートや散布図など グラフのみで可能な表現をしたい場合 ・プレゼンテーション資料 | 大 |
REPT関数 | ・旧来の手法。Excelのバージョンが古く 他の機能が使えない場合にみ使用 | 小 |
スパークラインの詳細
REPT関数の詳細
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