Excel ローマ数字を算用数字(インド・アラビア数字)に変換する関数(ARABIC)
ARABIC関数は文字列のローマ数字を算用数字に変換する関数です。
ローマ数字で計算を行う際に、この関数で変換します。
(ROMAN関数の逆の働きをします)
この記事では、その仕様と使い方を紹介します。
目次
仕様
=ARABIC(文字列)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
文字列 | 省略不可 | 数値に変換したい文字列(ローマ数字)を指定。 |
実行例
実行例は下記の通りです。
アルファベットで1文字づつ記述する必要があり、
大文字・小文字はどちらでも構いません。混在してもOKです。
ただし機種依存文字のローマ数字は#VALUEエラーとなります。
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数1の文字列を範囲で指定します。
数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数1で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。
スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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