Excel 区切り文字を指定し文字列を連結(TEXTJOIN関数)
TEXTJOIN関数は特定の文字を指定して連結した文字列を作る関数です。
カンマ区切りテキスト(CSV)やタブ区切りテキスト(TSV)のような形式の
文字列を作る場合に大きな効果を発揮します。
なお2016で追加された関数のため古いバージョンのExcelでは使用できません。
この記事では、その仕様と使い方を紹介します。
仕様
=TEXTJOIN(区切り文字,空のセルは無視,テキスト …省略… 252)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
区切り文字 | 省略不可 | 連結するテキストの間に挟む文字を指定。 2文字以上、指定可能。 |
空のセルは無視 | 省略不可 | TRUE:空のセルに区切り文字なし。 FALSE:空のセルにも区切り文字あり。 |
テキスト1~252 | テキスト1のみ省略不可 | 連結する対象を指定 カンマ区切りで一つずつ、 またはセル範囲でまとめて指定 |
最も基本的なパターンです。
カンマ区切りテキストを生成します。
引数 | 設定値 |
---|---|
区切り文字 | , |
空のセルは無視 | FALSE |
テキスト | セル範囲 |

引数別の詳細な実行例
区切り文字
2文字以上の区切り文字
複数文字に対応しているので||(パイプ区切り)も可能です。

ダブルコーテーション(")で囲む
文字列連結も併用しますが、
値をダブルコーテーション(")で囲むことも可能です。
=""""&TEXTJOIN(""",""",FALSE,テキスト)&""""
文字列を指定するための"を表示するために
"を二つ重ねてエスケープしています。

ここまで来るとファイル保存でCSV形式を選択したほうが楽かもしれませんが。
タブ区切りテキスト(TSV)を作る場合
CHAR関数を使えばTAB区切りも可能です。
セル範囲をそのままエディタに張り付けると
タブ区切りテキスト(TSV)になるので
Excel内でタブ区切りテキスト(TSV)が欲しい場合のみの例ですが。

CHAR(9)はTAB(タブ)文字を指します。
見えませんがテキストエディタにペーストするとTAB(タブ)を確認できます。

複数の文字を指定
区切り文字にセル範囲を指定すると左から順に適用を繰り返します。
この例では,と||の二つを指定し、その区切りを繰り返します。

空のセルを無視
FALSE(無視しない)
FALSEでは空のセルがあっても区切り文字が挿入されます。

TRUE(無視する)
TRUEでは空のセルには区切り文字を挿入しません。

空の文字列が入っていても無視されます。

テキスト(複数指定)
テキストは252まで指定できます。
複数設定するとその順に表示されます。
この指定は範囲・単独指定が混在しても構いません。
もし範囲が重複しても重複した結果として、そのまま表示されます。

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