Excel 判定式の結果(論理値)を反転させる(NOT関数)
NOT関数は論理値を反転させる関数で
TRUEはFALSEとなり、FALSEはTRUEとなります。
AND関数やOR関数を併用することの多い関数です。
しかしNOT関数は可能な限り使用を控えるべき関数です。
否定は認識が難しいためで、特にIF関数に組み込んだ場合、
偽のケースが二重否定となり悪影響が酷くなります。
よって可能な限りNOT関数は避けIF関数の偽のケースだけで
済ませられないかを検討しましょう。
仕様
=NOT(論理式)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
論理式 | 省略不可 | 反転させる論理値や判定式を指定。 |
実行例
実行結果はこのようになります。
同じ判定式でも真偽、逆の結果となります。
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には引数を複数セルの範囲で指定します。
数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数1で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。
スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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