Excel 判定条件に「条件Aまたは条件B」、「条件Aかつ条件B」で指定する(AND関数、OR関数)
IF関数や条件付き書式に複数の条件を指定したいケースは多々あります。
その場合、論理積のAND関数と論理和のOR関数を使用します。
この記事ではAND関数とOR関数の仕様と使い方を紹介します。
なお条件付き書式の例は1つのルール中に複数の条件を記載する方法です。
仕様
かつ(AND関数)
=AND(論理式1 …省略… 論理式255)
<論理式>
255個まで指定できます。
指定した論理式全てが真(TRUE)の場合のみ、
結果が真(TRUE)となります。
一つでも偽(FALSE)があると偽(FALSE)となります。
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
論理式1~255 | 1のみ省略不可 | 判定する論理式を指定。 |
論理式には255個まで指定可能です。
結果は指定した全てが真(TRUE)の場合のみ、結果が真(TRUE)となります。
一つでも偽(FALSE)があると偽(FALSE)となります。
または(OR関数)
=OR(論理式1 …省略… 論理式255)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
論理式1~255 | 1のみ省略不可 | 判定する論理式を指定。 |
論理式には255個まで指定可能です。
指定した論理式の何れかが真(TRUE)の場合、結果が真(TRUE)となります。
全てが偽(FALSE)の場合のみ、偽(FALSE)となります。
利用例
このように人物ごとに年齢と性別が記載されている表を元に紹介します。

IF関数と組み合わせる
単独の条件
AND関数で「40歳以上でかつ男性である」、
OR関数で「25歳以下または61歳以上」という
条件を設定する場合、数式は下記のようになります。
AND(年齢セル>=40,性別セル="男性")
OR(年齢セル<=25,年齢セル>=61)
今回はIF関数の条件に使い、条件に一致すれば「合致」という文字を表示するようにしています。

複合条件
AND関数とOR関数を入れ子にすることで
それぞれの条件を組み合わせて複雑な条件を設定することが可能です。
「40歳以上でかつ男性である」かつ「25歳以下または61歳以上」
(先ほどの例を両方とも満たすケース)を実現する場合、下記の数式となります。
=IF(AND(AND(年齢セル>=40,性別セル="男性"),OR(年齢セル<=25,年齢セル>=61)),"合致","")

今回はANDで繋いでいますがORで繋いで「または」とすることも可能です。
ただし条件を繋ぐ量が増えると数式見づらくなってしまうため
そうなった場合、1セルに対してAND関数やOR関数を1つだけにし、
数式を分割する事を推奨します。
更に計算途中のセルを見せる必要がない場合、
そのセルを非表示セルにすると読みやすい良いシートになります。
条件付き書式に使用
設定したいセル範囲を選択し「条件付き書式」の「新しいルール」を選択します。

「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、
任意の書式とIF関数に組み込んだ論理式を設定します。

IF関数と同条件で書式が設定されます。

FILTER関数の場合
FILTER関数の場合、条件にANDやORを使用できず
替わりに*と+を使用します。(詳細は記事内)
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