Excel 動作環境についての情報を取得(INFO関数)
INFO関数はOSやエクセルのバージョンなど動作環境についての情報を取得する関数です。
取得出来る情報は複数ありますが、実用性のないものも多いため
そのあたりの注意も含めて紹介します。
なお、この関数はオンラインでは利用できません。
仕様
=INFO(検査の種類)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
検索の種類 | 省略不可 | 文字列を指定。詳細は後述。 |
検査の種類
検査の種類 | 内容 |
---|---|
directory | 保存ディレクトリ (フォルダー) のパス名 |
numfile | 開かれているワークシートの枚数 |
origin | セルの参照形式 |
osversion | オペレーティング システムのバージョン |
recalc | 再計算モード |
release | Excel のバージョン |
system | 動作環境名 |
directory:保存ディレクトリ (フォルダー) のパス名
問題なく動作します。フォルダの情報が欲しい場合はCELL関数より効果的です。
numfile:開かれているワークシートの枚数
システムの隠しブックなども余計に集計されるため
想定通りの結果にはなりません。使い道は少ないでしょう。
ブック中のシート数を数える場合、(開いているシートではない)
SHEETS関数の方が便利です。
origin:セルの参照形式
A1 参照形式であれば「$A:$A$1」、
R1C1参照形式であれば「$A:R1C1」のような値を取得します。
$Aは固定でコロンのあとに最も左上に表示されているセル番地が表示されます。
参照形式判定に実用する場合、A1参照は絶対参照となることを利用して
下記のような数式を設定します。
=IF(MID(INFO(任意セル),4,1)="$","A1","R1C1")
osversion:OSのバージョン
見慣れた名称でなくWindowsの形式番号が出ます。
OS | 結果 |
---|---|
Windows Vista | Windows (32-bit) NT 6.00 |
Windows 7 | Windows (32-bit) NT 6.01 |
Windows 8 | Windows (32-bit) NT 6.02 |
Windows 10 | Windows (32-bit) NT 10.00 |
64bitでもbit数は32と出てしまうためそこは無視しましょう。
recalc:再計算モード
「自動」か「手動」が取得されます。こちらは問題なく使用可能です。
release:Excelのバージョン
見慣れた名称でなく形式番号が出ます。
理由は不明ですが2016と2019同じ16です。
アプリケーション | バージョン |
---|---|
Excel 2010 | 14 |
Excel 2013 | 15 |
Excel 2016 | 16 |
Excel 2019 | 16 |
system:動作環境名
下記のように取得されます。
アプリケーション | 結果 |
---|---|
Windows版Excel | pcdos |
Macintosh版Excel | mac |
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