Excel 文字数を指定して、テキストの一部分を切り出す(LEFT/MID/RIGHT関数)
LEFT関数、MID関数、RIGHT関数は文字数を指定して、テキストの一部分を取り出す関数です。
単独での利用頻度は低いですが、他の関数との組み合わせで多用します。
- 1. 仕様
- 2. 使用例
- 3. スピルを利用する方法とメリット
- 4. Excelを効率的に習得したい方へ
- 5. 関連記事
- 5.1. 活用例
- 5.1.1. セルのテキストをN文字毎に抽出する数式
- 5.1.2. セル内のテキストを並び替える数式
- 5.1.3. テキストを1文字ずつセルに分割する数式
- 5.1.4. URLパラメータの値を抽出する数式
- 5.1.5. URLパラメータを削除、またはURLパラメータのみにする数式
- 5.1.6. Excel セルにファイル名とシート名を表示する方法
- 5.1.7. FIND・FINDB関数で右(後ろ)からN文字目の検索する方法
- 5.1.8. 左または右(前または後ろ)からN文字削除する方法
- 5.1.9. 文字列を逆さに並び替える方法
- 5.1.10. 郵便番号・電話番号に-(ハイフン)を入れる方法、削除する方法
- 5.1.11. 動作環境についての情報を取得(INFO関数)
- 5.1.12. 文字列を左または右からN文字削除する方法
- 5.1.13. CSVなどの文字列の分割を関数で行う方法
- 5.1.14. 文字列から数字のみを抽出する方法
- 5.1.15. 特定の文字列以前・以降・間の文字を抽出する方法
- 5.1.16. 住所から都道府県名を抽出する方法
- 5.1.17. 条件に一致するデータ一覧を取得(FILTER関数)
- 5.2. 関数の仕様と使い方の記事一覧
- 5.3. Power Automate Desktop
- 5.1. 活用例
仕様
左(先頭)から切り出す(LEFT関数)
=LEFT(テキスト,文字数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
テキスト | 省略不可 | 切り出す対象のテキスト。 |
文字数 | 省略不可 | 先頭から右方向に切り出す文字数。 テキストの文字数を超えた場合、末尾まで。 マルチバイト文字も1として数えます。 |
途中(指定の位置)から切り出す(MID関数)
=MID(テキスト,開始位置,文字数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
テキスト | 省略不可 | 切り出す対象のテキスト。 |
開始位置 | 省略不可 | 切り出す開始位置(先頭を1とした連番)。 |
文字数 | 省略不可 | 開始位置から右方向に切り出す文字数。 テキストの文字数を超えた場合、末尾まで。 マルチバイト文字も1として数えます。 |
右(末尾)から切り出す(RIGHT関数)
=RIGHT(テキスト,文字数)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
テキスト | 省略不可 | 切り出す対象のテキスト。 |
文字数 | 省略不可 | 末尾から右方向に切り出す文字数。 テキストの文字数を超えた場合、テキストのまま。 マルチバイト文字も1として数えます。 |
使用例
それぞれ赤字の部分を切り出しています。

文字数ではなくバイト数を指定する同類の関数がありますが、
こちらの利用頻度は低いでしょう。
スピルを利用する方法とメリット
Office365やExcel2019以降ではスピルという形式で記述可能です。
これは複数セルに数式をコピーする場合に便利な機能です。
スピルの利用には何れかの引数を複数セルの範囲で指定します。
例示はLEFT関数ですが、他の関数も同様です。
両方を範囲にしていますが、片方だけが範囲指定でも正常に動作します。

数式を入力するのは最初の一つのセルですが、
引数で指定した高さ分、数式がセルのコピーなしで自動拡大されます。

スピルを利用することで今回の例では、
C3セルに入力するだけでよいため(C4以降にコピーペーストが不要)
以下のメリットがあります。
- 入力の手間が少ない(数式のセルが多いほど効果が大きい)
- 数式を編集した時、コピー忘れのリスクがない(最初のセルを更新すると全セルに反映)
- 絶対参照が不要
- 途中に行を追加した場合、数式のコピー&ペーストが不要。行削除でも壊れにくい。
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左または右(前または後ろ)からN文字削除する方法
文字列を逆さに並び替える方法
郵便番号・電話番号に-(ハイフン)を入れる方法、削除する方法
動作環境についての情報を取得(INFO関数)
セル参照形式(A1形式かR1C1形式か)判定に使用。