Excel 項目と検索条件を指定して値を取得(DGET関数)
DGET関数はデータベース関数の一種で項目と条件を指定して値を取得する関数です。
XLOOKUP関数(VLOOKUP関数)のような検索を目的とした関数です。
この記事ではDGET関数の仕様と使い方を紹介します。
なおExcel2019以降、FILTER関数という使い勝手のよいものが追加されているため
こちらも把握しておくことをお勧めします。
データベースとは
データベースと聞くと難しく感じますが
Excelで言うところのデータベースは
既に多くの方が作成・活用しています。
先頭行に項目名があり、その下にデータ行のある表を作成すれば
それがExcelにおけるデータベースになります。

仕様
=DGET(データベース,フィールド,条件)
引数 | 省略時の値 | 説明 |
---|---|---|
データベース | 省略不可 | 項目名を含んだ表の範囲を指定。 先述のサンプルではB2~D14。 |
フィールド | 省略不可 | 取得する項目名を指定 |
条件 | 省略不可 | 対象とする条件を指定 |
使用例
基本的な使用例(条件が1つ)
データベース(引数1)に対象の表範囲(B2:D8)。
集計項目に、ぞれぞれ「金額」と「個数」、
条件に「名称」が「さんま」であることを指定しています。
G6は「さんま」の金額、G7には個数が表示されます。
結果が一つの場合のみ正常に表示されます。
複数の該当結果がある場合#NUM!エラーになります。

基本的な使用例(集計項目に列番号を使用)
項目には最初の列を1とする列番号を使用可能です。(VLOOKUP関数と同様)
項目名が頻繁に変わるのであれば列番号を使用し、
そうでなければ項目名を記述する使い分けを推奨します。
(項目名の方が数式が読みやすいため)

〇〇または××の条件指定例(OR、論理和)
条件を縦方向(行方向)に並べると「または」の条件指定になります。
(先頭行は項目指定になります)
下の例では「しゃけ」と「はまち」に該当する個数を検索します。
(「しゃけ」がないため結果は「はまち」)
この使い方でも結果が複数あると#NUM!エラーになる点に注意が必要です。

〇〇かつ××の条件指定例(AND、論理積)
条件を横方向(列方向)に並べると「かつ」の条件指定になります。
下の例では名称が「はまち」で金額が82円以上に該当する個数を取得します。

〇〇~××の条件指定例(範囲指定)
「以上、以下」や「未満、より上」など条件範囲も指定可能です。
それには同じ項目を並べて比較演算子を指定します。

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