UiPath Listコレクションの機能と使い方
Listはコレクションの一種です。
配列と同様、整数のインデックスで要素を管理します。
この記事では、その機能と使い方を紹介します。
(要素の追加、アクセス、削除、全削除、有無確認)
機能と使い方
※赤字は任意の変数名などの可変の箇所です。
言語にVBを選んでいます。
Listの構造と配列との使い分け
Listは配列と同様に0から始まる整数の連番
(インデックス)で要素を管理します。
配列やListの構造例
インデックス (0から始まる連番の整数) | 要素 |
---|---|
0 | 5320 |
1 | 13724 |
2 | 8823 |
単純にまとめたいの要素を管理するのに適しています。
その中で、配列は要素数が固定の集まりに適しています。
Listは要素数を追加や削除を柔軟に行う集まりに適しています。
変数の宣言
Listは初期状態では変数の型に存在しないため、
型の参照が検索する必要があります。
System.Collections.Generic.Listで検索します。
値のデータ型を指定します。
今回はInt32を値に設定します。
そして既定値に下記のように指定します。
new List(of 値のデータ型)
今回の例ではこのように指定します。
new List(of Int32)
これで変数の準備が完了です。
要素を追加
コレクションに追加を使用し、下記のプロパティ設定を行います。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
TypeArgument | 値のデータ型 |
コレクション | List変数 |
項目 | 追加する値 |
最初に追加した要素のインデックスは0で、
追加するごとに1づつ増加していきます。
要素へのアクセス
一つの要素
各要素にアクセスするには下のように記述します。
List変数(インデックス)
代入アクティビティの左辺値(To)に指定して
内容を更新することも可能です。
全ての要素
全要素にアクセスすることも可能です。
下記のプロパティ設定を行います。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
TypeArgument | 値のデータ型 |
コレクション | List変数 |
List変数の要素の格納されている数、繰り返され
itemに要素の内容が格納されます。
要素を削除
メソッドを呼び出し(推奨)
Listはメソッドを呼び出しで行う方が
都合の良いケースが多いでしょう。
利用する場合、アクティビティにはプロパティをこのように設定します。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
ターゲットオブジェクト | List変数 |
メソッド名 | RemoveAt |
パラメーター | 削除するインデックス(整数) |
まずターゲットオブジェクトにList変数を指定し、
メソッド名にRemoveAtを指定します。
そしてパラメーターに削除するインデックスを指定します。
コレクションから削除
コレクションから削除でも削除そのものは可能ですが、
インデックスではなく値を指定し一致するものを削除するため
インデックスで削除可能な前述の方法を多用するでしょう。
利用する場合、アクティビティにはプロパティをこのように設定します。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
TypeArgument | 値のデータ型 |
コレクション | List変数 |
項目 | 削除する値 |
要素の有無確認
特定の値が格納されているかを確認する場合、
コレクションの有無を確認で行います。
利用する場合、アクティビティにはプロパティをこのように設定します。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
TypeArgument | 値のデータ型 |
コレクション | List変数 |
項目 | 検索する値 |
結果 | 結果を格納するBoolean型変数 ・存在する場合…True ・存在しない場合…False |
要素の全削除
コレクションを消去を使うと少ない手間で
全削除可能なためこちらを推奨します。
アクティビティにはプロパティをこのように設定します。
プロパティ | 設定値 |
---|---|
TypeArgument | 値のデータ型 |
コレクション | List変数 |
このアクティビティを実行すると
List変数の全要素が削除されます。